Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

吉田都さんのスーパーバレエレッスンから 指導法を学ぶ 第10回「ロメオとジュリエット」第1幕 ジュリエットの部屋

《ストーリー》

対立する名家に生まれたロミオとジュリエットは、運命の恋に落ち、密かに結婚を決意します。しかしロミオは殺人を犯してしまい、街を追放されてしまいます。

パリスとの結婚を強いられたジュリエットは、秘薬を飲み、仮死状態となります。

ジュリエットの死を信じたロミオは、自ら命をたちます。直後に目覚めたジュリエットは絶望し、ロミオの後を追います。

(吉田さん)

ここではジュリエットの「幼さ」を出したいと思います。そこから短い過程で成長していく姿がより見えるようになるからです。

私自身が若かった時よりも、今の方が素直に演じられる。やはりいつも乳母を頼って、

ちょこちょこしていたほんとうに子供っぽいところを出せたら、と演じています。

生徒役は、伊藤友季子さんです。

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1)・たって、そこポアントなの。で、前を通る。

・ちょっとこう覗いて出るんだけれども、思いっきり幼さ出しちゃっていいと思うのね。このあとの展開なんて、どう成長していくかなんて、想像ができないぐらい、幼いのを今出しておくと、、この、落差がね。あと変化もすごくわかりやすいから。だって人形と遊んでるんだよ。

・お人形を取るところも、どっちでもいいんだけどね、とっちゃってからか、それか「わっ」って驚かす人もいるしーー見てない時にとっちゃったりとか。ハッキリと。

思いっきりこう、可愛らしく。

・そこも椅子の後ろなの。一つ遅れてる。投げたあと。だからこれでかなり後ろに行ってーー見ながら見ながらーー

・お人形見て。そうそう。もっとこうお人形の方に。で回って、見てから、キス。

・顔がシリアスになっちゃうよ、ちょっと今、かなり真顔になってた(笑)

・自分もこう楽しいんだけど、ちょっとこう、彼女をからかっているようなところもあるから。あと最後の二人で回るところは、こうきたら、連れてってあげるような。見えないからね。回ってきたところだけ、顔が集中してたのか(真顔)もっとこう、なんか、ふざけてる感じ。

(吉田さん)ステップの中でって、よりどういう動きをしたら幼く見えるかとか、子供っぽく見えるかとか、そういうのをすごく研究しましたね。それも回数をこなしていくうちに、いろいろ変わってきたりとか。学んできた部分もあると思いますけれども。

ほんとにそのまま普通にステップをするのではなく、何ですかね、微妙に体の使い方だったり、それはもう子供をみて研究したりだとか。

2)手、自然に。手あげとかない方がいいと思う。もっと自然な、歩き方も全部こうあんまりクラシックな感じじゃなくて。自然に。お父さんに連れて行かれたあとは、というか途中から、聞きながら、こうちょっと彼を意識。目は彼のほうに。

・で、もうちょっと乳母に頼ってもいいかもしれない。もっとこう。両親に言われた人だから、お行儀よくしなきゃいけないって感じだけれども、でもまあ人形の方がね、この時はまだ興味あるから。

・そう今のパーフェクト。彼は入ってきて・・・で、はい。そうそう。遅い。

・今のステップがもっと、ジグザグに。キスされてブレで下がるところから。

でここももっと乳母を、そう触ってもいいから、もっと頼っていいから。ママは冷たいからね、パパは怖いし。乳母だけなのよ、いろいろあっても相談もできないしーーもう本当に頼って、いっつもいっつも、ね。

・遅い。今の、音楽の踊りではもう戻ってなきゃいけないから。

・今のところ、早くも乳母と遊びたいのよ、でもママの前ではいい子ぶってるから。だからもうハイ、って感じで。でも待ちきれない、こう。はやく、行かないかなって。

で、行ったあとは、もう、さあっって。遊べる、人形と!でももっとこう(大げさに)

でこれ、ポアントで立たなくていいと思う。こういう感じで、でもすぐ取られちゃうのね、取られちゃってーーで、見に行ってーー、で、すぐ、取る。こっちこっちーてやって、で、見て、で、「あたしの」って。

3)・こういう風になる時は、もう腕を下ろしていたほうがいいかもしれない。気配感じたら、もう、こういう感じで。じゃないと、見えないからね。もっとこう、いたずらっ子っぽい感じで。で行く時も、こう、知らないふり、でママが向いた時は、知らなーいみたいな感じででも、いた、あ、いたって。そしたらもう、帰ったのを確認したらもう、すぐ乳母のほう。

・お母さんたちが部屋を出て行ったところからお願いします。そうそう、いい。取れないよーって。あんまりこうヒュッ(ひったくる)じゃなくてね、もうちょっと優しく。

で可愛がって可愛がってー。でももうわかってる感じ。乳母がこうするっていう、のがわかってる感じの動きだから、じゃなくて、もうちょっと自然な感じで、で乳母がきたら、えっ・・・なんだろ・・・・っていう感じ。今なんかこうわかってるから、待ってる、え、なに、なに?みたいな。(お人形を取るところも)今引っ張ってる感じだから、もっとこう、(優しく)で、かわいい〜って。

・そうそうよくなった。難しいよね、タイミングとかね。慣れるまで。でもすごいよくなった。全然もう、表情も違うし。でもやっぱりこの場面、本当にすごく、ジュリエット、ほんっとに大切。ここでどれだけ幼さとか無邪気さとか出るかによって、そのあとがまた変わってくるから。

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伊藤さん)マクミラン版のロミジュリは小さい頃からずっと踊ってみたいと思っていた作品だったので、今回こうしてご指導頂けて良かったと思います。踊りも難しいんですけれども、特に表現とか、演劇的な部分が要求されるので。とても難しい作品だと思います。

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ケネス・マクミラン 1970から77年、英国ロイヤルバレエ団監督。20世紀のバレエ界に大きな影響を与えた振付家。

(ヒーター・ライト)

英国スタイルの始まりはアシュトンに由来するものだと思いますが、ケネス・マクミランなどの振付家も登場し、ダンサーのスタイルに大きな影響を与えました。

マクミランは足をただ高く上げるのではなく、常に足の先まで美しく見せることを好みました。それはとても苦痛を伴います。

彼は作品の中で、性的なテーマや怒りや憎しみを表現しようとしました。それらはとても重要なのです。これは現在でも受け継がれていて、他の振付家もやっています。彼は大きな足跡を残したと思います。

マクミランにとって、世界には醜い部分や難しい部分がありました。その中でもアシュトンは、いいときをもっとも好み、美を好みました。

マクミランも美を好みましたが、醜さを取り入れ対比をつけたのです。