Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

吉田都さんのスーパーバレエレッスンから 指導法を学ぶ 第7回 「コッペリア」第1幕バリエーション

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《ストーリー》

舞台はポーランドのとある村。人形師のコッペリウス博士は、自動人形のコッペリアを作り上げます。村の青年フランツはスワニルダと相思相愛の仲。しかしフランツは人形コッペリアに心を奪われ、嫉妬したスワニルダと喧嘩してしまいます。スワニルダはやがてコッペリアの正体を悟り、フランツとめでたく結婚式をあげます。演技力が大切なバリエーションで、心の仲でセリフを言い、相手の反応を感じてから次の動きへ進みます。

(吉田さん)明るい喜劇になっているんですが、そこで繰り広げられるスワニルダとフランツの恋物語みたいな。演じている上では、若さゆえの残酷さを出したい。コッペリウスに対して。結構ひどいことするんです。「優しい、かわいいスワニルダ」ではないんですよね、意外と強気な女性だったりして。

ーー生徒は日高有梨さんです。

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1)・客席まで伝わるのに少し時間かかるからそれを考えて。今、繋がってる感じがする、お辞儀して、見るでしょ、で、動かないっていう、一つ一つ動作はっきりと。

・今、それだとただ優しいの。スワニルダって、もっと強気というか意地悪というか、なんかこう気になる、何にも言ってくれないっていうよりは、な、なんだ、挨拶してるのに、って、そういうイメージ。見て、で、こう、ちょっと動くかな?って変化を見て。で、それも、手をただあげるんじゃなくて、肩をすくめる。

・もっと上半身使って。肩すくめるのが不自然になっちゃった、なんだろ、もっと、形っていうよりかは、からかってる感じなのね、本気で呼んでるわけでもないし、またいるわ、みたいな。それが伝わったらいいかな。

・ここはもっと元気よく。動かないけど、ま、いいや、あたし、踊るーーってなった時の、もっとこう、元気よく、これももっと、上半身使って。あとこれもクロスクロス(足さばき)今、足先だけでこうなってるの、もっとこの、そうそうそう。もっと元気よく、若いんだから。

・弾けるように!そこも、もっと使える。もっと横に曲げていいかもしれない。で、あとはクロス、足。もっとこれ、上半身使えるのに。全部、使い切って。

・そこも怒った後に、ちょっとこう(なにかして)。じゃないと、怒った後に急に笑って踊り出すのもなんか変だから。

2)・つま先!今の、読むところね。もっと「読む」こういう風に、もって。

(吉田さん)ちょっとした振りでも、最初は形から入らなきゃいけない、でも一度入ったら、セリフを言いながら動いてみる。ただ単に、形で、この音楽の時はこのステップだからっていうんじゃなく、もうちょっと中からでるものが見えたらいいなと思う。

・本読んでるところも、指さすのはちゃんと。

・次のマイムは「こっちに、降りておいで」っていう。今のだと遠いのよ。一回目は降りておいでよ、二回目はなんでこないの?みたいな、で、最後は、もー知らない、っていう、変化を。同じ感じじゃなくて。

・回りきって。今のは、変化が表情で見えてよかった。

・プレーシング(位置取り)かな、今はちょっと入りすぎちゃっている。

・もっとこっち(足の裏側)使って、つま先からじゃなくて。

・次のステップ、これ5番で、立ったまま、後ろ、伸ばす。足、イーブンじゃないの、どっちかが長いの。

・今だと殴ってるみたいだけど「もうっ、本気で怒るよっ」ていう。男の子が喧嘩するときの「やるか?」みたいな感じ。

(吉田さん)コッペリアは若いときから回数をこなしていますけれども、自由に演技ができるようになったというか、ステップが体に入ってきたので、楽になったというか。長く踊って経験を積むというのはそういう事なんだと思いますね、ステップの事を考えなくて済むから。次の段階、気がつくところが増えてくるので。習った事、踊りきる事で精一杯でなくなるので、演技の幅が広がるということです。

3)・全部同じじゃなくて。最初は探っていて、最後は怒って、どうなのよって。

・今、腕が伸びちゃうの。それよりも訴えかけるように。最後、音全部使ってタメて。

・気になったのが足のコントロール、足先だけじゃなくて、腿の方からクロス。飛ぶときももっと使って。演技も、自分の中でセリフを言いながら。相手の反応を想定してやると観客がよりわかりやすい。

(吉田さんインタビュー)

マイケル・オヘアさんとの思い出ーーサドラーズウエルズ時代に彼がコッペリウスでご一緒したんですけれど、マイケルのときだけすごく笑いが起きる。彼の「間」というのが独特で、勉強になった。ちょっとしたタイミングの違いで。舞台で踊っていても観客の反応が聞こえ、それによって私たち踊り手も乗せられます。

【kotorioからのひとこと】

優れたダンサーが優れた指導者とは限らない。ギエムはその辺りちゃんとわかってると思います。

双方を兼ね添えたダンサーと言ったら、今のところ、ルグリだけかな。

今回のコッペリアの模範演技として、ナタリア・オシポワの動画を選んでみました。

さすがとしか言いようがない。

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