Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

吉田都さんのスーパーバレエレッスンから 指導法を学ぶ 第2回「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」

第2回「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」はリーズの結婚とも訳され、まさに英国ロイヤルならではの、コメディ感溢れる楽しいバレエです。

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以下指導動画を3回にわけてどうぞ。

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《ストーリー》農園の娘、リーズは、母親によって金持ちのアランとの結婚を仕組まれていますが、リーズには実はコーラスという恋人がいます。母親は二人が会えないようにリーズに仕事を言いつけ、部屋に閉じ込めてしまいます。それでもコーラスはリーズに会いに来て、二人はめでたく結ばれます。

1)・「体力的には大変だけれど、本当に楽しい、語りと演技が一緒になったようなバレエ」(吉田さん)

・アシュトンの作品はほとんどそうだが、上半身の使い方を非常にうるさく言われる。ジャンプの多いソロだが、下半身が強くないと、上体を使うことによって、ぶれてしまう。大変には見えないが細かい足さばき、独特の体の使い方。これが体に入ってくると楽しめるようになるが、最初は戸惑うし、(そこに到達するまでに)すごく時間がかかる。

ーーー生徒は坂本春香さんです。

・最初のポーズね、これ、彼がキスしていたのね、だから下っていうよりも彼のほうを見る。で次のポーズは、右から。(強調する)アシュトンのは全部がこう、クロスクロス。全部がクロス。だから次のジュッテ、すごくうるさく言われるのが、やりづらいんだけど、こっち(右から)からジャンプ。もう体がやれないぐらい、こっちから。

・それだと後ろを向きすぎてしまっている。やっぱりお客さんに顔が見えないとダメ。

・閉じるのはもっと早いほうがいい。普段のお稽古とは違う。

・ランベルセなんだけど、ストゥニュに入るのね。ストゥニュは、足を一つにするのも大事だけど体を一つにして、軸を絞らないと回転の時にぶれる。そのシャープさが一番大切。そのあとのアチチュードに続くストゥニュなので、ここは体をシャープにして、くっと一つにまわる。繰り返し、繰り返し嫌になる程、自分の体に教え込んで、自分の体をコントロールできるようになると、楽しく、もっと軽く、もっと動きが大きくなる。でもそこに至るまでが時間がかかる。

・もっとアラベスク長く。正面をもっと長く。クロス。クロス。アシュトンの「クロス」肩使って。

2)・ストゥニュひとつ、もっと早く、音使って。必ずとまるところがあるから、そこで「ふっ」とアクセント。もっとストゥニュをシャープに。

・プリエしっかりして、上がった時に引き上げて。

・もいっかいストゥニュから。もっと上半身ねじれる。5番がゆるい。

・もっと「ひゅっ」というアクセントが欲しい

・そこで時間かかっちゃうと、アクセントがぶれる。振りに行く前のストュニュが大切なんじゃなくて、そのあとのアチチュードが大切なんだから。

・そうできるだけ立っててね ・もっとボディ使って

・顔は上から。手のほうを見る。音に遅れているよ。

アラベスクはよくなったけどそのあと、これももっと上半身を、でもアクセントつけて。上で。そう、でこれをすっごく言われるのね、こういうの(手首まわす)ためて。

・そう、今のすごくよかったわ。で、そのあとセンターにもどるでしょ、もっとこれ(上半身ねじる)アシュトンのうるさくいわれるステップのひとつなんだけど。

・普通のクラシックの使い方と、アシュトン、違うから。とにかく、上半身、クロスしっかり、と、言われるから。

・手のほう(パンシェ)、肩。そうじゃない、肩を下げるのではなくて、ただねじる(平行に)

・彼にキスしたあと、もっと顔をお客さんに、彼にでもいいし、顔を残して。

 今だと、すぐ自分の次のステップに行こうとしている。

3)・音楽に遅れない。音楽と一緒。手のほうに(視線)

・手が途中で終わっちゃうから、ちゃんと終えて、終えて、終えて。

・ちょっとコーディネーション強い ・左手のほうをみて・遅れない、バランス

・もっと前に。どうもこのプリエのところ、たぶんワキが入ってない、逃げてる感じ。

・脇を斜め前に。横なんだけれど、肩をぐっと前に押す感じ。大げさなぐらいやっていい。最後のポーズは手のほう。

・アチチュード、全部、「ぴたっ」っていうのが見えるといい。

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・吉田さんにとっての特別な思い出

サドダーズウエルズ(劇場)で観た初めてのバレエ。今まで知っているバレエと違った。楽しくてわかりやすい作品で何回も通った。留学生活で落ち込んでいって、オペラハウスでレスリーコリア(当時ロイヤルバレエのプリンシパルだった)を観たとき、涙が止まらなかった。楽しくて嬉しくて、バレエって素晴らしいなって思った。

レスリーが素晴らしかったんですよ、体にステップが入っていて、本当にセリフを言うように観ていてセリフが聞こえるような舞台だった。それで・・・大号泣。

自分で踊っていてもほんとに楽しい作品。体力的には、いつも弾んでジャンプも多い作品なのできついですが、お母さんとのやりとりなど、踊っているのと演じているのとが一体となったような作品ですね。

【kotorioからのひとこと】

第一回より少し上のレベルの生徒さんかと思いましたが、技術的にはフラフラして危なっかしい感じ。生徒役は国内バレエ団のせめてソリスト級に依頼できなかったものでしょうか・・・。