Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

パリオペラ座ダンサー紹介 セ・ウン・パクさん 第二回 

パクさんのインタビュー、第二回です。

・演劇的要素の強い作品はオネーギンが初めてですね。

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A:はい。これは2009年に韓国で見て以来、ずっと踊りたいと夢見ていた作品の1つでした。でも私の記憶に強く刻まれている『オネーギン』、それはオーレリー・デュポンエヴァン・マッキーの舞台です。オペラ座の舞台裏で見ていて、もう涙、涙・・・。ショックを受けたとも言えます。イザベル・シャラヴォラとマチュー・ガニオの舞台も素晴らしかった。それで、ずっと夢見ていました。

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私、とても幸運だったのです。リード・アンダーソン(注:シュツットガルト・バレエ団芸術監督)がオーディションために朝のクラスにくると知らされていたので、その朝のことをずっと心待ちしていました。タチアナでなくオルガでもいいので、どうしても『オネーギン』に配役されたかったので。

ところが、彼が来る日の1週間前に怪我をしてしまったんです。

それで、その朝のクラスに参加できず、家ですっかり落ち込んでいました。『ドン・キホーテ』のマドモワゼル・ドヌール役の稽古中に捻挫して、10日間休まなくてはならなくて、とても悲しくって。でも、その朝、アンダーソンに紹介するから来るようにとオペラ座から電話があったのです。すごくうれしくって、駆けつけました。

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彼、私の片頬をちょんと指でつまんで、そして、私の身長を何センチかと尋ねたんです。167cmと答えたら、彼は微笑んで、そして行ってしまいました。奇妙な出会いでした。で、その後『オネーギン』に配役されたんです。

・身長を訪ねたのは、パートナーに関してですか?

ーーーわかりません。私、最初はステファン・ブリヨンと踊ることになっていました。でも彼が怪我をしたので、ユーゴ・マルシャンと組むことになりました。

ユーゴとは2011年にガラで一緒に踊っています。何度か、私が契約ダンサーだった時代です。オペラ座では『オネーギン』では初めてのことでした。彼とは同じ年に入団しているんですよ。素晴らしいパートナーです。

・彼は大柄なので、華奢なあなたを持ち上げるのはとても簡単?

ーーでも、彼、私があまりにも軽すぎるって、イラついてしまったんですよ(笑)。持ち上げてるって感じられなくて(笑)。

私、この作品では最後のパ・ド・ドゥが好きです。感情面がすごく難しいのですけど、舞台上で感じることが大きいので。

3回目と最後の5回目の公演のカーテンコールでは、涙が溢れてしまいました。最初の公演は、全然自分の仕事に満足できなかったんですよ。

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というのも、作品の一部を踊ることばかりが続き、長いことこうした大作を通しで踊る機会がなかったので、2時間半を踊るための身体、頭の中のコントロールが難しくって・・幕が下りたときに、あああ、こうするべきだったということがたくさんありました。その後4回の公演があったのは幸いでした。

(はいはい、私、どちらの回も客席で見ていましたよ。あなたが泣いてるの)

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・2017-18年のシーズンで、最も印象に残った作品は?
ーーオネーギン、そして『ジュエルズ』の"ダイヤモンド"です。初めて踊って、これでブノワ・ダンス賞を受賞しました。過去に大スターばかりがとっていて、いつか受賞できたらとは思っていたけれど、まさかこんなに早くとは!

それで受賞のスピーチのときには、涙があふれてしまいました。

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・今シーズン、その他何を踊りましたか。

ーーー『アゴン』のパ・ド・トロワ、パ・ド・ドゥを踊りました。これは音楽が特殊な作品です。私は作曲家ではチャイコフスキーが好き。だから"ダイヤモンド『オネーギン』が好きなんです。『アゴン』のストラヴィンスキーの曲は理解しにくくて、NYCBからきたリハーサルコーチと何度も繰り返して音楽を聞き、稽古をし・・やっと理解できたんです。私、この作品をまた踊ります。11月にNY で開催されるバランシン・フェスティヴァルに、ユーゴと招かれています。『アゴン』のパ・ド・ドゥ、それから『真夏の夜の夢』のディヴェルティスモンのパ・ド・ドゥを踊ります

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アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルの『Quatuor 4 』は再演でした。
ーーー変わった作品ですね。昨日実はこの作品のことで、母から『Quatuor 4 』のビデオをみたといって電話があったんですよ。フェイスブックで誰かがビデオをあげたらしくって。「これ、なんて難しいバレエなの!身体が痛くならなかった ?」と。

この作品は身体的に難しいだけでなく、覚えるのも難しい複雑なバレエです。ちょっと数学的といえます。 3、2、4、2、1、3、2、1・・というように。

毎回、私カウントしそびれてしまって・・・。公演の舞台上では観客席まで声が聞こえたかもしれませんが、ニンジャとか船といった動きや、左、右、というように次にすることを4人のうち誰かが叫ぶのです。

これ、踊り終わったあとは、本当にもう「ああ、やり終えたわ。フゥー」という感じ。

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・踊ってみたいと思っている作品は。

ーーー『ジゼル』? そうですね。私、クラシックも好きですけど、最近はドラマティックなバレエに興味がよりわいています。

『椿姫』『マノン』『ロメオとジュリエット』『ラ・バヤデール』・・・ニキヤもガムザッティも両方とも好きな役です。過去にはプティパのヴァージョンは踊ったことがあるけれど、ヌレエフ版はまだなので、いつかオペラ座で踊ってみたいです。

『リーズの結婚』も踊りたかったけれど、エトワールが大勢配役されていて、わたしにはチャンスがありませんでした。このバレエのコーダ部分、とっても好きです。

グラン・ジュテがあって、ソーもたくさんあって。ピルエットとかも好き。でも先にも話したように、ドラマティックな作品に今はより興味があります。私もダンサーとして成長をしてるので、こうしたハートで踊る作品に心が惹かれるのです。

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・コンテンポラリー作品については、どう思いますか。

ーーー『バルトーク』だけでなく、『ドラミング・ライヴ』『レイン』などケースマイケルの公演にはいつも配役されていますね。

『ドラミング』は1時間、踊りっぱなしの作品なので、最後まで踊り終えられるかどうかという、身体的なチャレンジ作品です。コンテンポラリー作品は嫌いではないけれど、好みはクラシック・バレエです。

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・2018〜19年のプログラム中、何を踊ってみたい?

ーーーまだ配役の発表がないので。でも、12月は『シンデレラ』も『椿姫』も踊ってみたい作品。例えば『シンデレラ』の意地悪姉妹のようなコミカルな役はまだ踊ったことがないので、もし配役されたら私にとっては素晴らしい機会となります。

この役に配役されるような気がしています。それも、ハナ(オニール 八菜)と一緒に。もし実現したら、しっかり者でリードするほうがハナで、ボーッとしている方が私でしょう。実際に彼女より私のほうが、ボーッとしていますから。

私たち二人は『アゴン』『ドン・キホーテ』『白鳥の湖』など、一緒に踊ることがとても多いのです。彼女は優しい女性で、とても気が合い仲良しなんです。

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・物静かで大人しい女性という印象を受けますが、友人と一緒のときも?

ーー私が『オネーギン』でタチアナを踊ることになったとき、リード・アンダーソンから言われたんです。「タチアナを演じるのは、君にはさほど難しいと思わないよ。なぜって君もそうだから。控えめで、おとなしくって・・・」って。

確かに、例えば『ドン・キホーテ』でキトリの友達役を踊るとき、意識して陽気でオープンな女性を演じる必要がありました。頭で考えて、準備して。

ハナはもともとオープンな性格なので、こうした役も難しくなかったでしょう。幸いにもシンデレラの意地悪姉妹は異なる2タイプの女性です。もしハナと配役されたらとても楽しめそうです。

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・今年の夏の予定は?
ーーー『Quatuor 4』が私のオペラ座の最後の公演だったので、5月上旬で今シーズンの舞台は終わりました。その後も毎朝のクラスレッスンには出ています。7月末にカザフタンでガラがあり、フランソワ・アリュと『海賊』と『ライモンダ』を踊ります。彼とは2015年の4月9日にオペラ座で『白鳥の湖』を踊っています。

これは、私の初の古典大作での大役で、それ以前の大役はジャン=ギヨーム・バールの『泉』(ラ・スルス)』でした。スジェ時代のこと。

白鳥の湖』はリュドミラ(・パリエロ)が怪我をしてしまったので、私はマチアスと2回踊る機会に恵まれました。

この夏は韓国で、家族と過ごします。

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【kotorioからのひとこと】

パクにしても、オニール八菜にしても、アジア系が「パリオペ」のエトワールに昇格するかどうかで、現在、意見が二分しています。

あるとして、どっちが先か?議論もあるのですが、人気の上ではオニールですが、彼女は派手なだけで技術が伴っていません。そこへ行くと、オネーギンで見せたあの少女から大人の女性としての慟哭までを完璧な演技で見せつけたパクのほうが、実力・テクニック、演技力のすべてにおいて、上回っています。

何より、踊りがフランス人ダンサーよりもフレンチ的に洗練され、エレガントそのもの。

国のことは置いといて、私は個人としてのダンサー・パクさんは応援したいし素直にすごい、感動を与えられた、と思えるダンサーです。エトワールの資格は十分持っているでしょう。そうなれるよう、祈っています。