海外バレエ団はいまちょうど、シーズンを終えて、9月以降の昇進や退団者の発表が相次ぐ時期となります。
英国ロイヤルでは快挙が!マシュー・ボールがプリンシパルに昇進しました。
2013年入団し、24歳という若きプリンシパルの誕生です。
「ジゼル」のアルブレヒト、「眠れる森の美女」のフロリムント王子、
「白鳥の湖」のジークフリート王子、「くるみ割り人形」の金平糖の王子、
「マルグリットとアルマン」のアルマン、「ロミオとジュリエット」のロミオなど
主役をすでに踊っています。長身で美しい容姿、次世代のスター候補ナンバーワンでしたから、この発表はファンにとってはもう、期待通りの筋書きと言えます。
おめでとうございます。
今年は、デヴィッド・ホールバーグとナタリア・オシポワの「ジゼル」でホールバーグが怪我をして、急遽、自宅にいたところを呼び出され、2幕から代役としてアルブレヒト役を踊り、舞台を成功に導いたという逸話を残しましたね。素晴らしい熱演でした。
Times紙の記事では、英国ロイヤルの監督、ケヴィン・オヘア氏が絶賛しています。
マシュー・ボールはもって生まれた芸術性、役柄への愛、テクニックの向上を称え、プリンシパルにふさわしいと確信したということを述べています。
Matthew Ball’s taxi ride to Royal Ballet history | News | The Times
マシュー・ボールは今年8月30日より「ロイヤル・エレガンスの夕べ」で来日予定。
年末にロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場にて、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」のザ・スワン、ザ・ストレンジャー役としてゲスト出演します。
これは英国まで観に行く価値があると言えるでしょう。
さて、日本人団員の金子扶生さんはじめ、マヤラ・マグリ、ティアニー・ヒープ、ウィリアム・ブレイスウェルがファーストソリストに昇進の発表も出ています。
金子扶生(ふみ)さんは、クリストファー・ウィールドン振付の「冬物語」のハーマイオニー役で主演、高い評価を得ました。怪我で苦しんだ後の復活劇でした。おめでとうございます。
ウィリアム・ブレイスウェルは、昨年バーミンガム・ロイヤル・バレエより移籍してきた長身の素敵なダンサーです。
カルヴィン・リチャードソンがソリストに、テオ・デュブロイルとジョセフ・シセンスがファースト・アーティストに昇進。
ジョセフ・シセンスも「ロイヤル・エレガンスの夕べ」で来日予定です。
《入団者》
昨年ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップを獲得。研修生として在籍していたStanisław Węgrzyn,が正式入団します。
ほか「Aud Jebsen Young Dancers」で研修生だった前田紗江さん、 Nadia Mullova-Barley, Joonhyuk Jun, Joshua Junker とAiden O’Brienも同様に正式に入団が認められました。
Aud Jebsen Young Dancersの研修生として入団する若手ダンサーは現段階で未発表です。が、ロイヤル・バレエ・スクールの卒業生の就職先として、数名のダンサーが研修生として入団すると、学校側から公表されました。
ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップを獲得した中尾太亮さんが、研修生として入団するとのことです。
【kotorioからのひとこと】
皆さんの活躍を心からお祈りします。厳しい道はスタートしたばかり。私たちも応援していきたいですね。なお、退団者についてはまだ発表がなされていません。情報分かり次第、お伝えしていきます。