Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

どこが面白いの?パリオペラ座「リーズの結婚」 4カップルを辛口大比較!

見れば誰もが笑えるコメディバレエ、英国ロイヤルの十八番、「リーズの結婚」。

フレデリック・アシュトン振り付けらしい、演劇的要素の詰まった作品です。

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「愛らしいダンスの数々と、笑いに満ちた芝居。それらを包み込む、英国画家の描く絵にも似た詩的な田園風景。見ればハッピーになれるバレエ「リーズの結婚」。勝気な少女リーズが、彼女を大農園主の息子と結婚させたい母親を出しぬいて、恋人コーラスとの結婚にめでたくこぎつけるまでのドタバタコメディ」

 

吉田都さんなんかも現役時代、この役が似合っていましたが、

「ぶっちゃけ、これ、どこがどう面白いの?」

パリオペの2017−18シーズンをガルニエ宮で締めくくるこの作品、

ただドタバタいろんな人や動物が登場してきて忙しいだけで、見所がわかっていないと、はっきり言って笑いのツボが全くつかめない、ただの退屈な2時間に。

タイトルがフランス語であることからわかるように、元は18世紀末、南仏で生まれたバレエです。

英国ロイヤルのフレデリック・アシュトンがこの作品をいっそう面白くしたのですが、

その「面白さ」が、いまいち、予習をしないとわからないーーーー。

例えばリーズと恋人コーラスが愛を奏でる、リボンを使った技巧的パ・ド・ドウ。

やがて収穫祭の華やかなリボンのダンスに展開されていきます。

ゆかいな脇役たちも見所なのですが、頭に入れておかないと、なんのことやら。

1)木靴のタップダンスで沸かせる母親シモーヌ(男性が演じます)。

普段は強圧的な態度でリーズに迫ります。公式サイトから、シモーヌ役男性の

「お顔の化粧の仕方」など、舞台裏の苦労がわかる短い動画がアップされています。

こっちのほうがよほど面白い。

www.youtube.com

2)オツムが少々弱いアラン。威張り屋さんだけど、ホントは愛用の赤い傘だけが

友だち。リーズの婚約者です。ユーモアと、ペーソスとがこの人物で描かれます。

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3)冒頭から出てくる超絶技巧ダンスで幕開けを飾る雄鶏と雌鶏さんたち。

この暑い中、着ぐるみで中はサウナ状態!?

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リーズは可愛らしい雰囲気の持ち味のダンサーが好ましいです。

今回のパリオペでは前半戦が 

アリス&フランソワアリュ François Alu et Alice Renavand

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ドロテ&ジェルマン  Germain Louvet et Dorothée Gilbert

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後半戦が

レオノーラ&ポールマルク Paul Marque et Léonore Baulac

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ミリアム&マチアス Mathias Heymann et Myriam Ould Braham

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4エトワールが上記各パートナーと踊りますが、

前半のアリスとドロテは、この作品の持ち味とミスマッチのキャスティングか。

特にアリスは見てらんない・・・。足太すぎっ。肉体重すぎっ。

期待できるのが後半戦のレオノーラと僅差でミリアム、

出来栄えによってはミリアムが上回るかもしれません。

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ドロテの回はまったく期待はしていないですが、リハの様子を見ると以外といけてる?

ドロテはスタイルと筋肉が私の許容範囲かつ、理想体型なので、目の保養がてら、

この回では、相手役のジェルマン君を追っかけることに。

MERCREDI 04 JUILLET 2018 À 19:30
La Fille mal gardée
Lise Dorothée Gilbert Colas Germain Louvet
Mère Simone Simon Valastro Alain Adrien Couvez

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JEUDI 05 JUILLET 2018 À 19:30

Lise Léonore Baulac Colas Paul Marque
Mère Simone Mallory Gaudion Alain Allister Madin

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ポール・マルクは足が細くて良いので、フランソワ・アリュの短足よりはまだ見られました。ただ、シモーヌ役はSimon Valastroのほうがこの日のキャストよりよかった。

SAMEDI 07 JUILLET 2018 À 19:30

Lise Myriam Ould-Braham Colas Mathias Heymann
Mère Simone Alexis Renaud Alain Axel Magliano 

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【kotorioからのひとこと】

この作品は舞台の上手(ステージから見て左側になります)からみることをオススメします。

いつも上手、下手、中央、階も変えていろんな角度から見るようにしていますが

これは上手側からでないと、家が左側にセットされているため、シモーヌの動きや

マイムが全く見えないのです。楽しむためにも、ぜひ、良い席で。

4回見てわかりましたが、この作品は私好みではないですねえ(笑)

コスプレ&ドタバタ喜劇、マクミランの演劇的要素が強くて

(マクミランの振り付けの中でも好きなものはあるのですが)。

あとは音楽にあまり惹かれない、と言うのもあります。

オネーギンですとか、椿姫、マノン、ロミジュリ、旋律が美しくて、

物語もぐわっと感情移入できて、というのが理想です。

リーズの結婚は「はあ、よかったね」でしか得られる教訓がなく、

結構見てるのが苦痛でした。