Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

英国ロイヤル・オペラ・ハウスシネマ日本公開 ロイヤル・バレエ「マノン」

英国ロイヤル・バレエ「マノン」が2018年6月22日(金)より、月末まで

全国TOHO系シネマにて劇場公開。3時間の超大作ですが、必見です!!

マノン | 「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」公式サイト

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【振付】ケネス・マクミラン 【音楽】ジュール・マスネ
【指揮】マーティン・イエーツ 【出演】サラ・ラム(マノン)
ワディム・ムンタギロフ(デ・グリュー)平野亮一(レスコー)
イツァール・メンディザバル(レスコーの愛人)ギャリー・エイヴィス(G.M.)
【上演時間】3時間11分

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【ストーリー】
美しい少女マノンの愛の悲劇を描いたフランスの小説「マノン・レスコー」をもとにした、ケネス・マクミラン振付によるバレエ。 恋に落ちたマノンとデ・グリューは駆け落ちするが――。

バレエの中でも最もドラマティックで破滅的な作品のひとつである、ケネス・マクミラン振付の『マノン』。美しく衝動的な少女マノンは、若くハンサムな学生デ・グリューと出会って恋に落ちる。しかし、兄レスコーの手引きから富豪ムッシューG.M.から愛人にならないかと誘われたマノンは、デ・グリューとの愛と、G.M.との豪華な生活の間で引き裂かれる。

原作はアベ・プレヴォによる18世紀のフランスの小説「マノン・レスコー」でオペラや映画にもなった。

マクミランは1974年のバレエ初演時、オペラ版も手掛けたジュール・マスネの音楽を用いたが、オペラと同じ曲は一切使用していない。現バージョンは2011年に今回の指揮も手掛けたマーティン・イエーツが、マスネの既成の曲を最初からまるでバレエ組曲として書かれたように再構成し、完成させた。

マノンとデ・グリューが逃げ込んだ沼地で繰り広げる沼地のパ・ド・ドゥが胸を打つ。

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【kotorio解説】
マクミランの『マノン』は個人的には、ロイヤル・バレエで100回以上観ています。
でもそれでも足りない。プロとは言えない。それぐらい、ロイヤルの深みが溢れる作品です。

今回の収録はおそらく今のロイヤルのメンバーで考えうる最高のキャストによるもの。サラ・ラムのマノンは、天使のように愛らしい。

次第にお金に目をくらませて、身も心も落ちていく。それでもどこか一点、清らかな山の水のような一滴が残されているイメージを残します。それが、男を次々と狂わせ、最終的にデ・グリューを引きずりこむ、生まれながらのファム・ファタル

ワディム・ムンタギロフのデ・グリューは見るまでは想像ができない。でも、純情で言葉すくなで朴訥な青年像。どこにでもいそうな誠実な青年が、人生をあやまるほどの熱い恋に全てを捨て、二人が破滅まで突き進む西洋版大河ドラマでしょう。

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サラ・ラムはいつ見ても汚れなき少女、といった風貌で。
兄レスコー、そしてG.Mとダブルで搾取される「犠牲者」として描かれてはいるのですが、流されているどころか、その道を、生まれながらに選びとっている女なんですよね。ひとつ落ちて行くごとに、輝きを増す、あり得ぬ美しさ。サラ・ラムがこんなにも「マノン役者」だとは思わなかった。

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ワディムくんの長身が活きた、この世のものとは思えぬほど洗練されたデ・グリュー。これまでもっと年齢が上だったり、クセのある演技者が多かったのだけれど、彼はほんとうに純な育ちの良さを感じさせ、うっかり道を踏み外してしまった青年を全身で感じさせてくれる。とにかく動きがしなやかで。美しく、ゆえに破滅が悲劇的なコントラストを描く。

3人の紳士が、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」の主演に抜擢され注目の的であるマシュー・ボール、バーミンガムロイヤル・バレエから移籍して頭角を現したウィリアム・ブレイスウェル、抜群のテクニックとしなやかな跳躍が話題のマルセリーノ・サンベ。

ぜひチェックしていただきたい三人ですね。

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マノンはやはり、英国ロイヤルでしか表現できないおハコとも言える演劇性があると思う。もちろんパリオペも(そもそも物語はフランスなので)得意としているし、見所も美しさのポイントも全く違うのだけれど。両方見比べてみてください。

特にマクミランは、これを振りつけていた時フィギュアスケートにはまっていたらしく、これは舞台上のフィギュアとも言われています。すでに映画館でご覧になった方から、ツイッターで「ほんとフィギュアだったわー」って声が相次いでいますね(笑)

5分程度の出演者インタビュー、舞台裏映像です。良い出来の映像です。

サララムがしっかりと役柄について語っています。プリンシパルに昇格の平野氏も。あくどい役柄なので、彼らしくてよかったのでは。

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【kotorioからのひとこと】

来年は確かロイヤルは日本ツアーでマノン、ありますね。2005年ぐらいに全キャストで、上野で観た記憶がありますが・・・(違ったかな?)来年はそれ以来ということになるのでしょうか。サラ・ラムで観られるといいですね!

販売されているロイヤルのDVDはカルロスアコスタと、タマラ・ロホのものです。

サラでDVD出ればいいのになあ。

【上映予定一覧】ーーーお見逃しなく!

北海道 ディノスシネマズ札幌   2018/6/23(土)~2018/6/29(金)
宮城 フォーラム仙台       2018/6/23(土)~2018/6/29(金)
東京 TOHOシネマズ日比谷    2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
東京 TOHOシネマズ日本橋    2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
東京 イオンシネマ シアタス調布      2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
千葉 TOHOシネマズ流山おおたかの森    2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
神奈川 TOHOシネマズららぽーと横浜    2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
愛知 TOHOシネマズ名古屋ベイシティ    2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
京都 イオンシネマ京都桂川         2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
大阪 大阪ステーションシティシネマ     2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
神戸 TOHOシネマズ西宮OS        2018/6/22(金)~2018/6/28(木)
福岡 中洲大洋映画劇場          2018/6/23(土)~2018/6/29(金)