Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ マチアス・ディングマンのインタビュー

バーミンガムバレエのプリンシパルのマティアス・ディングマン。

卓越したテクニックと爽やかなオーラが魅力です。

NBSサイト掲載の今回の来日に関するロングインタビューを簡単に要約します。

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Q 国際的なバレエコンクールの受賞歴は1位ばかり。たくさんのカンパニーからオファーがあった中、BRB(イングリッシュ・バーミンガム・バレエ)を選んだ理由

- いくつかのバレエ団に自分の踊っている映像を送ったのですが、デイヴィッド・ビントリーが直々にメールをくれたんです。芸術監督自ら連絡をくれたのはBRBだけでした。デイヴィッドの作品を観たことはなかったのですが、僕のことを「信じよう」としている人柄と熱意に心動かされ、入団を決意しました。

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Q アリーナ・コジョカルと共演について

- 今回初めて共演します。3月半ばに3日間だけリハーサルをしました。会う前
にはとても緊張していたのですが、非常に穏やかで、僕のことをリラックスさせてくれました。
 ツアーで古典全幕の主役を踊るのは初めてのことで、僕にとってはとても大きな挑戦です。アリーナと踊れることは大変貴重な経験ですから、できるだけ多くのことを学びたいと思っています。

Q 「眠れる森の美女」の王子役初役から役に対する解釈や取り組みに変化は?

- 2013年にロール・デビューし、今回が2回目の王子役です。
 「眠れる森の美女」は純粋なクラシックのテクニックが必要なバレエで、テクニックに関してキープすることを心がけています。この作品は子どもが夢見る姫と王子の愛の物語ですから、朝、目覚めたときの気持ちが毎日違うように、表現することに関しては毎回変えています。

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Q 「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」の王子、他の作品の王子と違う点は?

- 『眠り』はオーロラ姫の物語で、王子は真実の愛を探しています。
 ライト版「白鳥の湖」では王子は父を亡くして悲しみにくれていますが、王妃から結婚するように言われてうんざりしています。"白鳥"に出会って愛に目覚めますが、最後には死んでしまう。この王子は物語の中でキャラクターが変化していくので、表現をするのがとても難しい役です。
 『眠り』の王子ですが、オーロラが目覚める場面など、客席に背を向けていることがあります。お客様には王子の顔が見えない訳ですから、背中でも物語を伝えていかなければならない。表現するのがとても難しいところです。2幕の幻影のパ・ド・ドゥは大変美しい場面ですが、この場面のオーロラは影のようなもの。王子はまだ会ったことのない美しい恋人と踊ります。"美しい"と思うことと、"愛している"というのは違うことですから、幻のオーロラ姫からリアルな姫に出会い、愛に目覚めていく様を表現しなければなりません。

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Q ピーター・ライト版「眠れる森の美女」について思うところ

- 他の版は踊ったことがありませんが、ライト版は壮大な長編にも関わらず、観客を最後まで飽きさせない、とても長く愛されている作品だと感じています。ダンスの見せ場であるプロローグ、オーロラ姫の超絶技巧(ローズ・アダージオ)のある1幕、王子と姫の出会う2幕、そして最後のパ・ド・ドゥまで、全ての場面で観客に「もっと観ていたい」と思わせるような本当に素敵な作品です。

 

Q 作品の中で好きな場面があれば

- まずは主役のオーロラ姫。ローズ・アダージオのように、長くバランスをとり続けなければならない場面もあり、大変難しい役ですが見応えがあります。
 リラの精とカラボスの対決も面白いですね、この役をうまく演じるのはとても難しいのです。
 最後に青い鳥の役。男性ダンサーにとってとてもハードな役です。全てのジャンプを軽やかに跳ばねばなりません。

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Q あなたにとってBRBは?

- 大家族のようなバレエカンパニーだと思います。クラス、リハーサル、本番と長い時間を一緒に過ごすわけですから自然と絆が生まれるのだと思います。お互いに助け合い、支えあっています。
 ツアーも多いカンパニーなので、皆で行動することが求められますから、ディヴィドも協調性のある人柄を選んで採用していると思います。

 

Q これまで取り組んだ舞台や作品で、特に印象に残っているもの

- 僕はクラシックのダンサーだと思っています。「白鳥の湖」は僕にとっては特別な作品で、この作品を踊ることはずっと好きでした。プリンシパルに昇進して最初の主役は「白鳥の湖」でした。
 「カルミナ・ブラーナ」も大切な作品です。物凄くエネルギーのある作品で、ダンサーは怒りなどの生の感情をむき出しにして踊るのですが、中々そんな作品はないのでとてもやりがいがあります。
「リーズの結婚」も非常に面白い作品で、コーラス役をとても愛しています。鶏の踊りなど本当に愉快で、クラシック・バレエでこんなに面白い作品はないでしょう!! 

 

Q 今回一緒に踊るダンサーについて

― ゲストのマチアス・エイマンはパリ・オペラ座のトップで、非常に高名なダンサーです。美しい身体とテクニック、全てを兼ね備えています。彼の踊る映像は何度も拝見していますが、本当に素晴らしいと尊敬しています。フランスのスタイルなので僕らとは違いますが、異なるカンパニーのダンサーが一緒に踊るのは面白いことです。

 

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