Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

日本初演、ルグリ版『海賊』みどころ ウィーン国立バレエ団来日公演 

ルグリの芸術監督就任後、バレエ団の活動でもっとも注目を浴びたのは、2016年3月。

初めて手掛けた全幕作品『海賊』世界初演でした。

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世界各国のバレエ界から面々が集ったプレミアは、全ソールドアウト。

ルグリ版の特徴は「アリ」が登場しないこと。
ルグリは台本を徹底的に研究、コンラッドとメドーラの恋物語に焦点をおきました。

また、埋もれていたアダンの楽曲で構成された第3幕のオダリスクや、

メドーラとコンラッドの美しいパ・ド・ドゥなど、新たな踊りを追加しています。

ビルバントの恋人として登場するズルメアや、好色老人として描かれてきたサイード・パシャが、イケメン男性として登場するのも面白い!

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グルナーラとの間に恋愛感情が芽生えるなど、ルグリ版の人物設定も見所の一つ。

世界の頂点を極めたルグリの感性を余すことなく堪能できる作品に仕上がっています。

「超絶技巧が繰りひろげられる私の 新『海賊』ですが、ウィーンのダンサーはどんな技術もエレガントに見せる実力を身につけました」

主要キャストにはバレエ団の看板ダンサーが勢揃い。ルグリが愛情を持って育てた、

コール・ド・バレエの隅々にまで完璧主義が貫かれているダンサーたちです。

 

それでは、各役からそれぞれ、注目のダンサーをピックアップしてご紹介しましょう。

コンラッド役》 デニス・チェリェヴィチコ

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ウクライナ出身のチェリェヴィチコは、現代的な高い技術と柔らかなエレガンスを持ち合わせる稀有なダンサー。ウィーンでも多くのヌレエフ版古典作品の主役を踊り高い評価を得ています。「成熟した男性らしさ」が求められるコンラッド役で、新たな魅力を発見できるでしょう。

《メドゥーラ役》 ニーナ・ボラコワ 

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スロヴァキア出身のポラコワは、エネルギッシュな技術とほとばしる情熱的な演技で我々を物語へ誘ってくれそう。表現力がこの演目にドラマを与えることは間違いないでしょう。ルグリのパートナーとしても度々一緒に踊っており、信頼がうかがえますね。

《グルナーラ役》  ナターシャ・マイヤー

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美しい容姿と理想的な甲のラインを持つウィーン出身のマイヤーは、学生時代からバレエ界の注目を集めていました。伸びやかなア・ラ・スゴンドは一度みたら忘れられません。入団後はルグリのもと、表現力を伸ばし次々と主演を任されているルグリ・チルドレンの代表格です。

ルグリ版「海賊」 *日本初演 〈5/12(土)12:30/18:30、5/13(日)14:00〉

www.youtube.com

海賊のリハーサル風景はこちら。

www.youtube.com