Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

来日公演間近!マニュエル・ルグリ「ウィーン国立バレエ2018」ヌレエフガラ

5月9日いよいよルグリ率いるウィーン国立バレエ団が来日します。

注目のプログラムを3回シリーズでご紹介。

初回は、生誕80年、門外不出の「ヌレエフガラ」、国外初披露!

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2011年、ルグリ本人の尊敬する師であるルドルフ・ヌレエフの功績を継承すべく、

ウィーン国立バレエ団で「ヌレエフ・ガラ」がスタート。以降、このガラは毎年、

バレエ団のシーズン最後を飾る公演として行われています。

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《赤のジゼル》 左 
振付:ボリス・エイフマン 音楽:P.I.チャイコフスキー
バレリーナとしての成功のうち精神を病み波乱に満ちた一生をおくったロシアのバレリーナ スペシフツェワの生涯に基づく作品。スタイリッシュかつ心理描写巧みなエイフマンの代表作。

《ソロ》  右 
振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:J.S.バッハ
男性ダンサーの動きの多様性と無限の可能性を再認識できるオランダの巨匠マーネンによるソロ。

伝説のダンサー、ヌレエフは、古典バレエの改訂にも熱心で「ヌレエフ版」が今に伝わっています。

初めて古典改訂作品を発表したのが、ウィーン国立バレエ団ですから、ゆかりあるカンパニーですね。

1964年に『白鳥の湖』を創作・主演して以来、ウィーンは彼の活動拠点であり、1982年にはオーストリアの市民権を取得しています。

ヌレエフを語るのに、ルグリほど適切な人物はいないかもしれません。

1986年のニューヨーク公演でルグリを、パリ・オペラ座バレエ団のエトワールに任命したのはヌレエフその人。

ヌレエフは、世界ツアーにルグリを連れていき、芸術・技術を惜しみなく伝えました。

「ヌレエフ・ガラ」ではそんな魂を継承したルグリが、エスプリを再現します。

このガラのためにだけに、ウィーンを訪れる人がいるほど。その理由は、演目の多様性にあるといえます。

世界の振付家による作品がずらりと並ぶだけでも、バレエの醍醐味を味わえるのですが、ルグリが今関心を寄せ「育てたい」と願う、若手振付家の作品の発表の場でもあります。

ちなみに、今年はヌレエフ生誕80周年。豪華なラインナップが実現しました。

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21世紀版『瀕死の白鳥』であるプロイエット振付『ル・シーニュ白鳥』や、

振付の才能を見出されたダンサー、ペシやルカーチの作品は注目の的です。

ハイライトは、ヌレエフ版全てを熟知しているルグリが、ヌレエフの古典から

見どころだけを集めた夢のプログラム「ヌレエフ・セレブレーション」!

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《ワルツ・ファンタジー》 左 
振付:ジョージ・バランシン 音楽:M.グリンカ
グリンカの音楽を視覚化するバランシンの至芸をウィーンの精鋭たちが踊ります。

ストラヴィンスキー・ムーヴメンツ》 右 
振付:アンドラーシュ・ルカーチ 音楽:I.ストラヴィンスキー
バレエ団のダンサー ルカーチが個性を最大限に生かすべく創った現代的な美しさあふれるバレエ。

www.youtube.com

【kotorioからのひとこと】

「私のバレエが上演され続ける限り、私は生きている」というヌレエフの言葉どおり、

きっと、バレエの歴史を一緒に旅することになるのでしょうね。