Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

パリオペラ座バレエ「オネーギン」ドロテ2回目鑑賞

MARDI 27 FÉVRIER 2018 À 19:30
Onéguine
Eugène Onéguine Audric Bezard
Tatiana Dorothée Gilbert
Olga Muriel Zusperreguy
Lenski Jérémy-Loup Quer
Le Prince Grémine Florian Magnenet

 

結局、1)パク→2)ドロテ→3)どうしてもパクをもう一回見たくて→4)ローラ→5)あれ?やっぱりドロテと比較したい

というわけで今回はドロテ2回目、通算5回目のオネーギン観劇となりました。

この日はドロテの演じる最後のタチアーナです。この後は3月7日までの公演をパクとローラの組で交代で引っ張っていくことになります。千秋楽はローラがつとめます。

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やっぱりね、なんだかんだ言って、良いんですよ、ドロテ。エトワールとして、世界最高峰のパリオペラ座の代名詞は今、まさに男性ならマチューと女性ならドロテ。二人ともかなり成熟してきた感があり、そろそろ賞味期限切れか、と思わせつつも、やっぱりオーラが違うんです。

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オードリックのオネーギン役は、老けた感じがとってもよくでてるんです。髪型のせいかな。

この人は2幕であまり「イライラ感」を出しません。その代わり、決闘シーンでの「高速3回転」(kotorio命名)はこの人はうまい。とにかく回転に度肝を抜く速さがありますし、そこに怒りが込められているのがしっかり伝わってくる。

さらに昨日のキャストで私が違和感を覚えたブラ(腕)の激しい振りほどき方が、その回転スピードに引っ張られていないために、もう見ているこちらが殴られているような、心臓ばくばく感が募るわけです。小さなテクニック的なこととはいえ、kotorioさん、細かいです(笑)ここの腕の一つで、見ている印象が全く違ってくる。

ラストシーンのドロテは「かんっぺきにお仕事こなした」感で、感情の盛り上がりに欠けます。まったく文句のつけようのない演技、テクニック、にも関わらず、こちらが一体となって慟哭してしまうような、あのパクの全身が張り裂ける想いがない。

カーテンコールで相手役にきちんとお辞儀をするのは3役のタチアーナのうちこの人だけなんですが、エトワールとしての礼儀があっていいなと思います。一方「あー余裕なもんだわねえ」とも思ってしまう(笑)

0階(日本式一階)で観ていたのですが、なんと終演後外に出た時、帰りの人の流れに逆らう方向で、超イケメンがこちら側へ歩いてくるので誰かと思ったらマチューガニオなんですよ。楽屋へ通じる奥の扉へ入って行きました。誰も気づいていないーーーー(私は固まっておおおお、本物!!ふつーに茶色のタートルネック着てるし!この群衆に馴染みすぎているし!と振り返っていたんですが)

ドロテ最終日だから観に来たのかな?客席にいましたか??あるいは、ラスト1週間と迫ったわけで、オードリックへの先輩からのダメだしがあるのかな?などなど。

いやあ、最後に素晴らしきオマケがついており、びっくりの今夜でした。

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さて、この「オネーギン」というドラマ、3幕に収めるためにバレエ版、オペラ版とも、原作をかなり削っています。

・恋人を決闘で亡くしたオリガ、そのあと出てこないんだけどどーやって暮らしたの?

・タチヤーナ、どういう経緯で侯爵夫人を選んだの?

・オネーギン、決闘のあとどうしていたの?

バレエだけみると、この辺り、まったくカットされているので謎ですよねえ(笑)

さて公式サイトにはあの永遠のカップル、イザベル・シアラヴォラ演じるタチアーナとオネーギンがエルベ・モローという最高の動画(1分少し)があり、視聴必須!!

イザベルは本当に「タチアーナ」「椿姫」こういう役をやらせるとうまい。

www.youtube.com