Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

ニコラ・ル=リッシュ、スウェーデン王立バレエ芸術監督へ

パリ・オペラ座のエトワールで、2014年7月、惜しまれながら引退したニコラ・ル=リッシュがスウェーデン王立バレエの芸術監督に就任することが報道されました。「ル・ポワン」「ル・フィガロ」紙の記事からです。

www.lepoint.fr

Le danseur étoile Nicolas Le Riche prend la tête du ballet de Suède

ニコラ・ル=リッシュは3年前にパリ・オペラ座を引退したのち、シャンゼリゼ劇場で振付芸術のためのアトリエLAACを設立しました。

http://culturebox.francetvinfo.fr/sites/default/files/assets/images/2015/06/le_riche_osta.jpg

夫人のクレールマリ・オスタとともに振付、若いダンサーへの指導、そしてダンサーとしての活動を続けており、こちらへは私も何度かコンタクトをしたことがあります。

ル=リッシュさん本人とはまだ確認が取れていないのですが、報道によると、今年の秋にスウェーデン王立バレエの芸術監督に就任するとされています。

現在45歳。前任のJohannes Öhman氏が、ベルリン国立バレエの芸術監督就任にあたり、退任するため、その後任として着任するようですね。ル=リッシュさんのインタビューでは、「古典、現代作品とも同じ芸術の形態として、壁を作らずに扱って行きたい」と語っています。新作と古典のバランスをとりたいとしています。以下、少々インタビューを要約します。

「新作に関しては、国内のみならず、世界の観客のため、時代を切り開くレパートリーを作りたい。ダイナミックで生き生きとした芸術としてのダンスを発展させたい」、と意気込みを語ります。

「熟達したダンサーたちが、それを高められたレパートリーにしてくれるでしょう。リハーサルのみならず、舞台上においても。スウェーデン王立オペラの独創的、かつ個性的な芸術性レベルを引き上げるよう、当劇場音楽家たちと、連携をとっていけたらと思います」

http://culturebox.francetvinfo.fr/sites/default/files/assets/images/2016/03/sipa_00741507_000004.jpg

オペラ座を代表するエトワールとして、類稀なる技術、芸術性で名を刻んだニコラ・ル=リッシュ。

1993年7月に、当時の芸術監督パトリック・デュポンに指名されてエトワールに任命。マッツ・エック、イリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイスジョン・ノイマイヤーなど、たくさんの振付家たちが彼に作品を作りました。

シルヴィ・ギエムのパートナーを数多くつとめたのもこの人だからです。ロイヤル・バレエ、ボリショイ、マリインスキー、ミラノ・スカラ座、ニューヨークシティ・バレエなど、世界中のバレエ団からの呼び声高く客演回数も他のダンサーに比べて格段に多かったのでは、と思います。

スウェーデン王立オペラ劇場には、5年契約です。8月にストックホルムに引っ越すとのこと。

オペラ座の元エトワールは芸術監督として現在、各地で活躍しています。

トゥールーズ・キャピトル・バレエではカデル・ベラルビ、スペイン国立ダンスカンパニーにはジョゼ・マルティネス、ウィーン国立バレエのマニュエル・ルグリ、モスクワ国立音楽劇場バレエのローラン・イレール、ローマ歌劇場バレエのエレオノラ・アバニャートは現役です。ボルドーオペラ劇場バレエのシャルル・ジュドは先日退任済みです。今後も数多くのパリオペラ座ダンサーが、世界のバレエ団監督として、その芸術を後継、発展させていくことでしょう。

《ROYAL SWEDISH OPERA!》スエーデン・ロイヤルバレエの英語のサイトはこちら。

In english