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Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

ローマ歌劇場バレエ団ーこうもり パリシャンゼリゼ劇場

パリオペラ座のエトワール、エレオノーラ・アバニャートが舞踊監督を兼任するローマ歌劇場バレエ。パリ・シャンゼリゼ歌劇場で1月にオペラ「こうもり」が公演されました。フィガロ、フィナンシャル・タイムズ紙を始め、多くの文芸欄で好意的に取り上げられています。

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振付けはローラン・プティ。オペラの筋を小粋なプティ風味に味付けし、ヴァリエーション、コール・ド・バレエのワルツ、パ・ド・ドゥなど舞踊ファンにとっても欠かせないオペラ舞台に仕上がっています。

プティ振付けの最大の特徴は、オペラ原作の舞台であるウイーンを「ベル・エポック」のパリに変更したこと!ブルジョワ夫婦のあれこれをエスプリの効いたダンスで表現しました。

ローマ歌劇場バレエ団のプリンシパルが主要役で勢ぞろい。軽妙かつコミカルな演技も年明けにふさわしく、会場は笑いに包まれていました。

アバニャートさんは2015年より同バレエ団の舞踊監督を務めています。当時ローマ市長のIgnazio Marino氏がアバニャート就任を強く推したという話です。

イタリアのみならず、欧州各地の劇場同様に同バレエ団も深刻な財政難に苦しんでいます。1928年設立のカンパニーですが現在はダンサーも少なく、音楽監督のリッカルド・ムーティも2014年退任。1978年生まれのアバニャートさんは引退(43歳)まであと5年ありますが、2013年エトワール就任後は結婚、第二子出産と、パリオペラ座でのダンサーとしての活動は控えめでした。

パリとローマを行き来する生活は大変でしょうが「華やかな」という形容詞がぴったりの、イタリア人らしい個性的な強さを放つ貴重なダンサーです。フランス人ファンも多く、今後のキャリアも私たちの期待を裏切らないものとなるでしょう。