Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

Sandrine Piauを聴きながら

f:id:kotorio:20161211012331p:plainサンドリーヌ・ピオーの声に癒されてーー

朝から窓の外は真っ白な霧で道路も見えない。

昨日は寒さと疲労と精神的なダメージのあまり、赤ワインを買って熱くして飲みたかったけれど、我慢して帰って良かった。あたたかいハーブティーを飲んだ。

ふいに学生時代の雪山活動を思い出す。ひとたび寒冷前線に見舞われれば、通過するまで、3日も4日もテントの中で停滞を余儀なくされる。残り僅かな食料を仲間と分け合って。けれど「死」を感じなかった。テントを叩く風の音、星のまたたく音、この体を横たえている雪の下深く、確実に息づいているはずの来年の緑の声。そんなものと24時間対話していた。本当は、そんな「生」を続けるはずだった。

今の私は、現実と過去、押しつぶした未来と忘れられない理想の間でコンパスを無くした。地図もない。

都会は、それを見る人の教養と知能を通してのみ、意義をもつ。そこにただ暮らして呼吸をしているからといって「知っている」わけではないことを彼らは知らない。

この街で、私の知りたい教訓の何一つ得られないのは何故か。自らを低くしなければならない無意味さに、いつか私自身が復讐される日が来る。必ず。