Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

アニばら第36話 合言葉は"サヨナラ"  Adieu est un mot d'amour

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英語版タイトルは「The watchword is "Au revoir"」。が、仏語版タイトル!思いっきし勘違いしてますよ。

直訳すると「愛の言葉はadieu」。「合言葉」は仏語では本来「mot d'ordre」、ここでは「あいことば=言葉」で「愛情の言葉=mot d'amour」となっているのが一点。それからもう一つ、ドラマ内でふたりがわざわざ、日本語アニメにもかかわらず「Au revoir」(さようなら、また会いましょう)とフランス語で言っているにもかかわらず、そしてそれが「また会うことはないのを承知でわざとオールボワールといった」という趣旨の解説まで、ナレーションで入れてくれているにも関わらず、なっ、なんで「Adieu アデュー」になっちゃってるの??これじゃまんま「永遠の別れ」(→二度と会うことのない時に使う)になってしまう!!二人とも、「アデュー」であるの知りながら敢えてアデューを言わず、「オールボワール」と言ったのに!!以上2点、ぜんっぜん、まるっきり、とんでもなく、間違ってるよーーーーー!!
 
Mot d'ordre est au revoir、とか、Au revoir, c'est un maître mot(さようなら、それは合言葉)と後ろから修飾するか。いずれにせよ「愛の言葉」って・・・ゆっ、許せん・・・・まっ、ある意味、二人の間にあった愛の証の言葉でもあったんだけれどね。そしてここでのオールボワールはアデューの意味なんだけどね。そこまで超越した「ド直訳」というか、(単に間違いであってほしい)視聴者のこころを折るような翻訳ってあっていいんだろうか???
 
物語も始まってないのに一人鼻息荒くてすみません。あとたったの5話だというのに、出だしはジャック・ネッケル大蔵大臣とロベスピエール大先生との秘密の会見。お部屋にはいかにも18世紀フランスらしき絵画が飾ってございます。背景や、光の当て方もじっくり凝っています。ロベピ、ネッケル大臣を口説いています。「民衆は、あなたに期待しています」こんな真摯な迫られ方をしたら、大臣冥利につきるというものでしょう。一生に一度でいいから言われてみたいですな。それにしてもネッケル大臣って「リシュリュー閣下」に似てませんか??ってしつこくてすみません、時代を遡り、またも「アニメ三銃士」の話です。ああ、側近ロシュフォールのアホヅラが懐かしい。
 
opあと、オスカル様アントワネットに会いに。前回の部下釈放及び、自らの反逆に対しての温情に礼を言うためーーなのですが。この時オスカル「口頭処分も・・・」って言っていますが、実際、口頭処分どころじゃすまなかったわけですからね。爵位剥奪、追放の上領地没収まで話は進んでたわけですから、オスカル様、はっきり言ってこの段階で「口頭処分も」と口にしていること自体、ぶっちゃけアントワネットにそこまで申し訳なくは思ってないんじゃないかと思ってしまう。自分のしたことを全く後悔などしていないわけで、むしろ自信と誇りすら持っていて。その結果が、この「口頭処分」発言だったのかと。逐一細くて、すみませんです。
「当たり前です、あたくしたちはお友達、もう20年も前から」。20年前から変わってないのはおめーの脳みそだっつーの。
 
南フランスから、軽騎兵連隊、シャラントンからロワイヤル・クラバート連隊、ディシーからサリス・サマード連隊など、パリへ続々と王家の軍隊が進軍してきているという。一同に集まれば10万人を超す。この期に及んで「ルイ王朝は不滅です!」って、それしか考えていないアントワネット。ところでこの王家軍隊、史実でも確かかどうかは調べていない。
 
5分、衛兵隊司令官室のオスカル。「隊長、まもなくパリ巡回の時間です」と一兵卒としてのアンドレがノックをして部屋に入ってくる。咳き込み、ハンカチで口を押さえるオスカルの姿、実際にはどこまで見えていたのか見えていなかったのか・・・・「すぐ行く、練兵場前に集合しておくように」というがオスカルの異変に気付いて「隊長」ではなく「オスカル!?」と名を呼ぶアンドレ。「夏風邪をひいてしまったらしい。少し熱があるようだ。悪いが、今夜の巡回はアランに指揮をとるよう言ってくれ」ーーーわかった、あとは任しとけ!と明るく右手を振って出て行くアンドレ・・・、オスカルに心配かけまいとしたのか、それとも本当に見えていないのか?せめてもう少し、もう少しでも見えていたら。オスカルの微妙な表情、顔色の悪さ、どこか普通と違う空気に、アンドレが気がつかないわけがないと思うのに・・・。一人になったオスカル、ハンカチの血を見て「やはり胸をやられていたのか」と一言。原作ではオスカルの容体について、本人の具体的な自覚、セリフ、まして病名なぞはっきりとされなかった。アニメ版はオスカル本人にも視聴者にも告知します。
ここでアントワネットのセリフ「あなたを頼りにしています」を思い出すオスカル様・・・の目が怖い。怖いったらありゃしない。もう、気力だけで生きてる感じ?フツーの人なら、とっくに倒れちゃってたと思う。自分にはまだやらねばならないことがあるーーーそしてそれは、おそらく、これまで忠誠を誓ってきたアントワネットに反旗を翻すことなのだと、もうオスカル様にはこの時点ではっきりとわかっているのだと思う。
 
5分51秒、クラバート連隊がヴィクトワール広場を、アルマン連隊がパリーベルサイユ間を封じ、サマード連隊は独自にパリ巡回を始めるといった同じ軍なのにてんでばらばら。パリ情勢は一挙に険悪化したばかりではなく、10万を超す軍隊がパリにやってきたことで、食糧飢饉が襲った。憎悪と飢餓が、民衆の怒りをさらに増幅させていく。アントワネットの頭では、ここまで考えられなかったと思う。
 
7分26秒、オスカル様、自ら肖像画のモデルに。体調悪化と数度の吐血から、自分に残されている時間がそれほど多くないことを悟っていたのだろう。そんなオスカルの「心境の変化」に、父君もばあやも、何か不吉な予感は感じ取っているものの、言葉にできない。
画家(原作ではアルマンという名前で、ロベスピエールと同じアラスの出身ということになっている)が、原作をはしょってソッコーで「20年前にあなた様を見かけております・・・」と話し始める。そう、あと5話しか残されていないんだもの、大勢に影響がないところは、巻いて巻いて〜〜(笑)。アントワネットの初パリ訪問の日、護衛した、なりたてほやほやの近衛隊長のオスカル。オスカル様、その20年の時に想いを馳せ「あの日の青い空は、ほんとうにうつくしかった・・・・」と暫くの余韻に浸る。
・・・人は生涯でいくつ、そんな空、心の忘れ得ぬ景色を持っているのだろう、持ち続けていられるのだろう?
 
オルレアン公がルイ16世の退任を迫ってデモ!ロベスピエールの耳に入るも、「ついに正体を見せたな」と脚本通りといわんばかりのニヒルな笑い。「そっとしておけ、どうせ誰も支持はしない」泳がせておくつもりらしい。そんなことより、この男にはすべきことの優先順位がはっきりしているのだ。内輪もめしているような場合ではない。
 
9分、ネッケル大蔵大臣、お偉いさん方の席で、国王を前にどうどうと「国民議会を認めろ」と。アントワネット・・・ない頭でどうしてそうもまつりごとに口を挟むのか(それもルイ16世が無能かつ優柔不断ゆえだけれど)。「国王の尊厳に傷が付きます。時の流れなど王がつくるものです」って見苦しい。結局国民のことなんて最後まで考えなかったよね。
 
11分、画家の目はオスカルの体調を見抜いている。部屋で一人になった後、苦しそうに肩で息をするオスカル。アンドレがその部屋に入って行く頃には、テラスで風に吹かれている。「どうだ、アンドレ、パリの様子は」「自由が消えた」うなずくオスカルに、「何を隠している?」「何も、別に」のこの二人の会話が泣かせます・・・。「俺は片目だが、お前のことはなんでも見える、いや、見つめていたい・・・」アンドレってば、もうここで一押しすれば、オスカルがうんとうなづくチャ〜ンスだったのに!28話で「もうこんなことはしないと神にかけて誓」っちゃったもんだから、手も出せず。前話でも命をかけてオスカルへの(というかジャルジェ将軍への)気持ちを伝えて行動に出ているわけで、オスカルにとっては、もうあといつ首を縦に振るかってところまで、持っていかれちゃっている状態なのに。
あーあ、オスカル様、ガードの固さといったら。「・・・言ってくれ!」という、アンドレの祈るような言い方に対しても「明日は私もパリへ出る」とそっけなく、自宅にいるにも関わらず隊長顏でのお返事。もぉ・・・。画面は描きかけの肖像画を追う。
 
12分11秒、教会でのエクストリームなサンジュストくんvsロベピ先生のシーン。サンジュストが「何をためらっているんですか、先生」というところ、フランス語字幕で「tu」(お前、とか君、とかいったニュアンス)、つまり自分と同等の者に対する「タメ口」で話しています。「サンジュストやれ、と仰ってくれれば、すぐにでもベルサイユに向かう(=国王一家を殺る)」演説なんかよりナイフと剣にはもっと力があるという。サンジュストの独特な声色が教会で一層響く。何を考えているのかわからない感じ、奇妙で、それでいてロベピなんかよりよっぽど自信のありそうな若者の感じが妖しく醸し出される。古川さんの声が出てくるだけで、緊張しながらも画面が一段明るくなるという、不思議な魅力。そこへ確かに演説向きのドスの利いた声で「問答無用、帰りたまえ」とロベピ先生。「残念だな、また受け入れてもらえなかった」なんて、師匠を鼻で笑うようなことを言って立ち去る後姿を見て、ロベピはベルナールに尾行を命じる。サンジュストの勝手な行動のために、自分たちが築き上げてきた計画を台無しにしたくないと。今話のもう一つの見所に、この革命側三王のそれぞれの思惑、指標、立場ーーの違いがはっきりと描かれる。
ベルナール、記者なら尾行はお手の物のはずーーと思いきや、あんな至近距離で大丈夫?と要らぬ心配がよぎります。
おおっと、サンジュストくん、オスカル様の気配を察して、異様なほどビビっています。過去何度も対面して、その度間一髪で逃げてきた経緯があるだけに、オスカル様の放つ360度監視区域内!猫一匹見逃さない、的な強烈な存在感をキャッチしているようです。なるほど、まあテロリストだけのことはあるでしょう。
そのオスカル様、アランにこれからパリはどうなる?と尋ねている。行き着くところまで行くしかないというアラン。「ーー暴動、ということか」「革命、と言って欲しいね」アンドレも深くうなづいた。おそらく昨夜(オスカル様が体調不良によりパリ巡回をアランに任せた時)男二人はそういう話をしてたんじゃないかな。ここでオスカル様の方も敵の気配に気づく・・・も「気のせいだろう」でその場の主役をこの二人に譲ります!それにしても、なんとサンジュストの身軽なこと。
 
場面転換。まずはその場を離れたオスカル様一行のその後の小競り合いを軽く描く。別部隊に巡回先を占拠され、フランス軍隊同士、無用な争いを避けようとするオスカル様の順当な判断に納得はするものの、アランはちょっとうっぷんばらし。「田舎もんは羊でも相手にしてろ!」たまには使ってみたいセリフでもあります。こんな様子では「お前のいう通り、我々の巡回は無意味だ」と引き上げるオスカルに、アラン、とどめの核心の一言「革命となれば勝つのは民衆だ」という。
 
16分、さあ今話の一つの見所というか、個人的には地味ですが私のツボにはまりまくりシーンなのです。サンジュストが原作でこういうキャラ設定でなかった以上、アニメ上のほとんど架空の人物的存在で、物語を引っ掻き回すのですが、その謎のサンジュストの本心がようやくここでベルナールに、一方的に語られます。「誰を尾行しているんですか、ベルナール君」このクセのある、高いのか低いのかわからない声が橋下で、一層妖しさを持って響きます。神経質さと大胆さという両極端が一緒に存在しているような。古川さん、偉大です・・・。
ここからの畳み掛けるような二人のやりとり、聞いている方は息をのむ暇もありません。以下要約。
サ)「僕たちはロベスピエール先生に師事する兄弟弟子じゃないですか。その兄弟のあとをこそこそ付回すのは良くないな、好きじゃない」
ロ)「良く聞け、世の中はもうすぐ変わる、どうしてそれまで待てないんだ」
ここからの画面分割が素晴らしい。
サ)「君は知っているか、ロベスピエールのほんとうの目的を」
ロ)「革命だ」
サ)「君はロマンチストだな、甘いよ。ロベスピエールの本当の狙いは権力さ。結局はオルレアンと似たり寄ったりなのさ」
ロ)「君は先生を信じていないのか?決して自分だけの権力のためではない」
サ)「よしてくれ、信じられる人間なんているものか」
ーーロベピ師匠すら呼び捨てで、ついにサンジュストの仮面の下が垣間見えた、という感じですが。なっ、何がサンジュストにこんな台詞をはかせたのだろう。彼は一体、どんな子ども時代を送り、どんな環境で育ったのだろう。親は?教育は?階層は?そして少年〜青年期にかけて、世の中を彼なりに解釈した何かがあったはず。
サ)「人間はある瞬間生まれてそして死んでゆく。だから誰も、生きている間は自分のことを考えているだけじゃないか。僕は、とにかく好きなようにしたいのさ」この「〜ね」という言い方、このあとの一文での連発具合がもうゾクゾクします。それだけで、サンジュスト人間性が現れているような。
ロ)「それがテロか?」
サ)「そう、リーダーになりたいだの(=ロベピ?)演説をしたいだの(=ベルナール?)より僕には向いている」
ってか、この男、小さい時には猫とか殺して遊んでたんだろーな・・・って感じの。頭も神経も鋭くて、だけど今でいうソシオパス(反社会性障害)的な要素も持ち合わせている。「ソシオ的」であっても、ソシオじゃないんです。部下も師匠も自分の都合のいいように利用できるだけの社会的関係性を持ち合わせている。考えてみればみるほど恐ろしい男です。兄弟子ベルナールに背を向け歩き出すと、彼はとどめのセリフを放ち、笑いながら去っていきます。「ね」×4連発。
サ)「見ていてごらん、ベルナール。先生は、話し合いたいだの議会だの言っているけど、ほんとうはチャンスを狙っているのさ。正当な理屈をつけて、今の特権階級を皆殺しにするための。そういう意味では、先生は僕なんか比べ物にならないぐらいのスケールを持ったテロリストさ」
 
18分02秒。ネッケル大蔵大臣罷免ーーロベピ、ここで考えるポーズをとっている。大筋として筋書き通りに事は運んでいますが、慎重なロベピのこと、この段階で考えうる全てのパターンを想像し、ベストである戦略をわずか数秒で、頭の中で叩き出したと思われます。若干事実を脚色して伝えます。「国王はついに愛国者に対する弾圧を始めたと。そしてこう付け加える事を忘れるな。ネッケル氏を手始めに、やがて大量の虐殺が始まるだろう。今こそ我々は、武器を持って戦おう・・・!」市民たちに武器を持たせる絶好のチャンスと判断し、そのように仕立て上げ、事実その通りに人々を動かしていくわけです。ーーー私の言う通りにしたまえ!!で、止め絵ですか。
 
19分37秒、ロベピの演説ってちょっと笑えませんか?「私の腕はたった2本だ!!」ってそりゃあそうですよ、3本あったら怖いもんってツッコミをいれた不真面目な視聴者は私だけ??「だが祖国を思う情熱と勇気は、ベルサイユを焼き尽くすほどに燃え盛っている!諸君、腕を組もうではないか!共に戦おう!!」
ある意味、ロベピはサンジュストのいう通り、の側面もあったのだと思う。大衆というものの心理(その愚かさも含め)を巧みに利用したロベピは、頭が良かったし、時代が産み出した「必然」であったのだと思う。
さあ、湧き上がる歓声の中、ベルナールは師匠であるロベピを見上げながら、サンジュストの言葉を回想している・・・。
 
「いや、サンジュスト、たとえロベスピエールがどんな男でも、そんなことは問題じゃない。要は民衆が、自分たちのために立ち上がれるかどうかなんだよ・・・・!!」
 
キターーーー!!(ブルブル)。もうこのベルナールのアニメオリジナルシーン&セリフを聞いた時には、心底震えましたよ。私ってば、ベルナールに対しては個人的、職業的思い入れが強すぎるのでアレなんですが、このアニメベルサイユのばらにおいて、1話から36話まで描いてきた物語の「一つの終着点」結論と呼んでいいものを、この男に喋らせたと言って過言ではないと思う。あくまで民衆側としての一側面にしか過ぎないのだけれど、アニメ全体が「革命」に主眼を置いているのだとすれば、まさにベルナールのセリフは、その「時代を創ったもの」側の、最高峰に位置する言葉ともいえるのではないか、と思う。
革命側も決して団結していたわけではないことは、ロベピ、サンジュストがそれぞれの思惑、別々の手法と未来を描いていたことで明らか。取り急ぎ、そのために必要な目先の小さな合意点でのみ合致していたに過ぎないのだ。
そして革命家三王の中では、最後まで視聴者にその立場、その見方を明言してこなかったベルナールが、ついにここで自身の独白に至ったのだと言っていい。ベルナール、この男だけがある意味この「時代」を「民衆」を、「人間」という普遍的存在から見ることのできた、唯一の客観的人物だったと思う。彼はジャーナリストとして「時代を斬る眼」を持っていた。冷静に、国が行く今と未来を「観る」ことができた存在として描かれている。(→これが40話に繋がることになる)
 
ついに民衆、武器を手にした。前回「待ちましょう・・・彼らがその手に武器をとる日まで」と身を引いたジェロ様のことが、個人的には大変気がかりです。20分34秒、ついに、ついに36話のクライマックスへと突入していきます。
 
いつものように大きすぎる夕暮れの太陽。オスカル様、アントワネットに軍隊のパリ撤退命令を出すように進言。「王室と国民とが殺し合うようなことになってはなりません」「オスカル、もしそうなったら、あなた、わたくしを守ってくれますね」「わたしはもはや、近衛をやめた身でございます」・・・オスカルの眼に、涙。ふと思った、我々視聴者は、オスカル様の涙は見慣れているけれど・・・アントワネットのまえでこのような形で涙を見せたのは、初めてではないのかと。
「軍をお引きください」「それはできません」
オスカルは一礼をし、立ち上がる。アントワネット「何故、涙を?まるでもう、これきり会えないみたいに・・・」オスカル様の背中も泣いている。
ナレーションで、また会うことはないと二人にはわかりすぎるほどわかっていた、というけれど、本当にそうかなー。このシーンって、そんなに(人々のアニメ評価)いうほど、美しい別れのシーンなんだろうか?少なくともオスカルの決死の覚悟の深さにまで、アントワネットのそれは届いていないように思える。単に彼女にとっては「20年来のお友達も、もうわたくしを守ってはくださらないのね」ぐらいのもんじゃないか。オスカルがこれから何をしようとしているか、そのことが歴史と王室に与える意味、そこまで一緒にシンクロして彼女も涙を流したのだとは到底思えない。
 
このあと、オスカルがとる行動を思えば、すでに心離れたアントワネットとの関係にピリオドを打つ「けじめ」は、アニメで必要シーンだったのだろう。(もちろん原作にはない)個人的には、二人の友情の終わりに、というよりは、背中を少し丸めるようにして最後の言葉「オールヴォワール」を言ったオスカルの苦しみだけが一層際立って見える。どこまでも、オスカル様至上主義でラストまで突っ走ります。
 
さあ次回、有名な(問題な?)37話「熱き誓いの夜に」ですが、予告編からして鼻血を吹きそうな熱さです!
「(中略)もっと胸を焦がす愛を!と・・・。」ああっ。夜19時台の全国のお茶の間が、ああっー!
予告編だけで一週間、七転八倒の苦しみを与えられたリアルタイム世代を思えば、、、、、、。くうっ。