Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

アニばら第31話兵営に咲くリラの花 La fleur des lilas pousse dans les casernes

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英語版タイトルは「Lilac Blooming in the barracks」ですが、このタイトルからこの内容とは。リラの花、ことディアンヌちゃんは最初の数分登場しただけでストーリー本体には全く絡みません。それともブラビリ事件のとき、アンンドレ「バラはライラック(=リラのこと)にはなれない」と言っていましたが、配置転換を経て、リラ=平野(ヤローの中)で戦う女・オスカル様、の暗喩なのかなと無理やり考えてみたり。が、これもあまりに厳しすぎます。

ときは衛兵隊配属から1ヶ月、1788年5月、オスカル様32歳です。
 
パリのパン屋は襲われ、金貸しは殴られ、町中がめちゃめちゃ。新しい時代の流れを待てない若者(=サンジュストくんに代表されるように)はテロに走る・・・特別警戒で衛兵隊B中隊、連日激務が続いています。
 
opあと。あのゴツい兄貴アランに、あんなかわゆい妹ディアンヌちゃんがいたとは。隊員たちの高嶺の花ですが、オスカル様とすれ違いのシーン、「こちらこそ、いつも迷惑をかけている。オスカル・フランソワだ」といって、ちらりと二人の後ろ姿を馬上から振り返るオスカル様がなんとも素敵です。
 
司令官室に戻ってみれば、待っていたのはブイエ将軍。先日の非礼(舞踏会をめちゃめちゃにした)を詫びるオスカル様。が、大人の世界。それなりの責任は取るだろうなと言わんばかりに、特別任務を持ってきました。嫌とは言わせません。スペインのアルデロス公の警護ですが、こんな非常時に親善もないでしょう。しかもテロリストが狙っているという情報もある中で・・・「やべー仕事はみんな俺たちよ」のアランのいつかのセリフが思い出されます。ってか王室関連は近衛の仕事じゃ?ま、まさかジェロ様が失恋の痛手で再起不能になっているとか、そういうことじゃないでしょうね(笑)
 
出発は明日の朝ーーと、伝達している間、銃を持っていない男、ラサール・ドレッセル発見。この男、原作ではアラン率いる第1班に名前だけ登場するのですが、アニメではゴツい男どもの中になって、少々愛らしい目立ち方をするキャラです。「・・・いいっすよ・・・体罰でも、懲役でも・・・いいっすよ・・・」取り敢えず、オスカル様が新隊長としてきたからには、まずは敬語から勉強しましょうか・・・。
 
当日朝。護衛隊と遊撃隊に分かれます。さてそのころサンジュストくん。手下どもに一演説ぶっていますが、ロベスピエール大先生なんかより、妙なカリスマ性があって、この狂気に惹かれてイっちゃってる急進派の若者たちが脇を固めていると思われ・・・。ロベスピエールの前でも物怖じしないし、生意気なんですが、我がサロンとなるといっぱしのリーダー気取りです。テロリストに共感する気はないのですが、アニメのこの人なんで「そっち側」に走っちゃったのかな?というのが謎だったんですよね。ほんと、自分の快楽のためというか・・・で衛兵隊にも「いるんだよ、我々の同志が」。手はずは抜かりなかったのですが、選んだ相手が悪かったのかも。それにしても、奴をどうやって洗脳したのでしょう。「新しい時代のためには俺なんかどうなってもいい」とまで言わせてますからね。これはあと数分のちの話ですが。
 
8分30秒、草原の中の廃墟を調べるオスカル様、アランとアンドレを選んだのは出席番号順でしょうか?
サンジュストくん、白馬に乗ってますよ!この物語上で白馬が許されるのはオスカル様、フェルゼンだけだと思っていましたが、なんとこの男がいたとは・・・・。テロリストながら、その美意識、侮れません。くううっ・・・。
 
本日のお宿、アランクール村(Hallancourt)、ピカルディー地方ですからおもいっきしフランスの北じゃないですか!
 
9分7秒、あの顔面傷・巨大男がサンジュストの手先でした。銃声は同時。でもオスカル様は見事にかわしていて、相手の肩口に命中させています。黒幕の名を言えばお前の処置に手心を加えるとも。つまり、殺すつもりなんてなかったわけです。襲いかかられたところで「片手では私を殺せないぞ」と冷静沈着極まりない。ここで先ほどの「新しい時代のため・・・」のセリフが出てくるわけですが、その間に、銃声を聞きつけた男二人が駆けつけてきてしまいます。オスカル様の「打つな!!」の叫びむなしく、アランとアンドレ、同時に引き金を引いて命中させています。この対比。オスカル様はあくまで、殺す気はなかった。でも男二人は一瞬の躊躇もありませんでした。この温度差ーーーどう解釈したらいいのかな・・・・。アランもアンドレも、打ち止めたあとの一コマはかっこよかったし、近衛を離れて以降、初めてオスカル様が部下に守ってもらったシーンだったから、ある意味ほっとしたのも正直なところ。でもオスカル様の本音より先に、男の論理が優先しているところが、現実。そしてこれからオスカル様はそういう「男のナマの世界」を否応なしに生きていかなくてはいけないんだな、という予感です。今更ですが・・・。
 
銃声が少なくとも4発。といったところで、これは失敗、とみるより他ないのでしょう。サンジュストくん「どうするって?計画は変更するためにあるんじゃない、実行あるのみだよ、君」と青い炎を燃やしていますが、大丈夫なんでしょうか・・・・。
 
村の中はダグー大佐に任せて、オスカル様率いる遊撃隊は村の周囲を固めます。「炊事班、野営地を探せ!」ってこんなところでヤローと野営する女隊長、近衛にいたら野営も炊事も経験せずに済んだはずのことばかり・・・・(涙)
 
13分、寝ずの番です。アランとアンドレ、いつも二人ペアです。「あの女はやめたほうがいい。懸命に何かから逃れようとしているってところだな。だから余裕ってやつがねえ。そんな女に惚れちまったら、大変だ。男は巻き添えになって、命がいくつあっても足りねえ」
って、アラン、あんた一体何者ですか。その洞察力、人間観察力。あんたがもう少しインテリジェンス階層ならば、新聞記者で十分通用するでしょう・・・恐ろしい男です。他社のライバルに回したくない男。そんなアランがひときわ目にかけてるのがアンドレです。投げられた酒のボトルを取り損ねるアンドレ。「命を落としてもいいってか?目がやべえぐれえで、やけになっちゃいけねえぜ。だいぶ悪いらしいな、何、一緒に寝起きしてりゃそれぐらい俺でも分かる」・・・・こんなセリフ、アンドレ33年間生きてきて、誰が言ってくれただろう。平民でありながら貴族の屋敷で育ったアンドレにとって、荒くれアラン、本音で生きるシャバの男との出会いは、彼の中の何かを確実に変えていったのだと思う。
アンドレは、アランに目のことはオスカルに言わないでくれと頼む。
 
15分、サンジュスト、行動に出ました。馬車を爆破。戦いのテーマソングが流れ、テロリスト・サンジュストを屋根伝いにオスカル様が追いかけます。それを見たアンドレとアラン、オスカル様の白馬を持って先回り。いいプレーではないですか!サンジュスト「あとは君たちに任せる!」って、任せられた「君たち」が結構おじさんだということに今頃気づいてしまった私・・・爆弾が飛んできます。
 
気がついたら朝日が昇り・・・ってだけでも十分シュチュエーション的に笑えちゃったのに(だって眠りこけてる場合じゃないっしょ)、アンドレがオスカル様の手をとっていて、それを見たアランがもう、言葉を失っちゃって「頑張れ」って笑っちゃうしかないってところ、私もツボでした。全編シリアスのアニばらにおいて、まあ唯一、許せるかなーというか。
そんなほのぼのした空気が、この数分後に逆転しようとは。
 
19分、テロリストは取り逃がしたものの、無事アルデロス公帰国とのことでブイエ将軍からお褒めに預かるオスカル。ところがパリで売りに出されていたB中隊の銃を渡されてーーーオスカル様、その持ち主もわかっているだけに、どういった事情かと一人思い悩みます。
外は激しい雨。
20分、憲兵隊がサラールを検挙。オスカル様は知りません。アランとアンドレが、司令官室を訪れます。
アラン、「もしもよ、このアンドレが俺の妹と一緒になりてえっていったらどうする?」は?という感じですが、オスカル様「何のことかわからんが、アンドレがそう思いそうするのはアンドレの自由だ」って模範解答。
ってか、経緯を知らないオスカル様にしてみれば、この二人、いつの間に友情が芽生えていたの?って感じだったのかもしれませんが。
「おめえがかばってやるこたあ少しもねえんだ」と、これは前振りだったようで「表へ出てもらおうか、隊長さん!!」なんとラサールを売ったのはオスカル様だと思い込んでいる様子。「私は・・・」のあと、有無を言わせず隊長を平手打ちです。こっ、近衛でこんなことされたこと、一度だってあったでしょうか・・・胸ぐら掴まれて、雨の中へ放り出されたオスカル様。アラン、女は相手にしない主義じゃあ・・・
「残念だぜ。少しはあんたを見直しかけていたのにな」は、アランの、嘘偽りない本音の気持ちだと思う。
アランは手っ取り早く、剣を放り投げて「抜けよ」と。オスカル様、ここまできたら、言葉で説明したところで無駄だと踏んだのでしょう・・・・
って、なんつーところで《つづく》になるのよーーーーー!!!