Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

アニばら第22話首飾りは不吉な輝き Le collier au sinistre éclat

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英語版タイトルは「The necklace shines ominously」です。

今回は時代が飛びますので、先にまとめておきましょう。
前半は1781年、オスカル様25歳。フェルゼンがいなくなって3年の月日が流れています。
後半は1783年、オスカル様27歳。アメリカ独立戦争が終わり、帰還兵たちが戻り始めたのがこの年でした。
 
最初に出てくるのは160万リーブル(192億円)の首飾り。これを中心に陰謀が渦巻きます。
 
opあとがいつもとは違う演出。王妃解任発表、男子誕生、その打ち上げ花火をバックに、サブタイトルです。
パリ中が浮かれているけれど、それはほんの一瞬のこと。オスカル様、おっと大ジョッキです。
この人一人が真実を見抜いていますーーーでた、ナニワの吟遊詩人。「飲もうぜ 今のうちだーーーー」
 
王妃、子供達との時間を守る為トリアノンに引きこもる。
さて原作ではオスカル様の楽器はバイオリンでしたが、アニメ版ではピアノ。うーん、こればっかりは、バイオリンのほうが合ってる気がするんですけれどね。
オスカル様とアンドレは帰宅通路はいつも夕焼けの中、ご一緒です。その時に言われたアンドレの批判を思い出し、「やめろアンドレ、そんな話は聞きたくない!」と鍵盤を叩きつけます。原作ではバイオリンのG線を勢い余って切ったりしていますし、楽器に当たらざるを得ないようです。
窓に立ち「お子様達と無邪気に遊ばれる姿を見たか??」の一連のセリフは、どこか無理をしているような気もするのですが・・・。
 
マリアテレジア、崩御
 
ジャンヌ、冒頭の首飾りに目をつけました。ローアンを保証人に仕立て上げ、あとは簡単。関係者のその後の手はずもみんな整えて、準備はほぼ完璧です。
 
15分、オスカル様、宮廷苦情受付係。矢面に立つことで「王室に対する風当たりの強さ」をじかに感じてしまっています。
いつもの夕日の帰り道。何度、この道を二人で往復したことでしょう・・・いい時も、病める時も・・・(すいません、フライングしすぎてます)
 
2年の月日が流れて1783年。ピアノを弾くオスカル様に、アンドレがアメリカ独立戦争が終わり、帰還兵達が戻ってきている旨、オスカルに告げます。「一応、伝えておこうと思ってな」その後急にオスカル様、明日、アントワネット様に進言してみる、とアンドレに言います。フェルゼンが帰ってくるーーー帰ってきた時に、この無残な、人の心の離れてしまった王家の姿をみたら、悲しむだろう。その前になんとかできることをしなければ。そういう気持ちが無きにしもあらず、だったと思います。
 
・・・・しかし・・・言えないのですよ、オスカル様・・・。いざトリアノンに行ったはいいですが、女として、母として、いま最高に幸せな時を過ごしているアントワネットに向かって、「いえ、ただご機嫌うかがいにきただけでございます」と言葉を濁し。小舟の上での二人の語らいも、オスカル様は非常にお辛い横顔をなさっています・・・ううっ。
 
三たびの「オスカル様&アンドレ一緒に帰ろ道」で、オスカル様、肩を落としてその一部始終をアンドレに語ります。「・・・ご進言は・・・もう少し待とう」そこへ、前方から明らかに帰還兵が、戦友の遺骨を家族に届けに歩いてくる。オスカルの目は見開かれたまま固まり、アンドレは馬から降りて「安心なさい、お送りしましょう」と優しく馬に乗せてやる。アンドレ、ほんとうにいい男です。平民とはいえ貴族の館で育った彼は、身のこなしも大変、洗練されています。
「アンドレ、今夜は飲もう、パリへ連れて行け」
 
オスカル様、また威勢良く大ジョッキですかーーー。
アンドレ「たまには、思いっきり飲むのもいいと思うよ」。原作のアンドレは止めてたはず???なんと寛容な・・・それにしても、ジョッキでかすぎ!オスカル様、一気飲みです。
「だが安心しろよ、オスカル。必ず生きて帰って来る、フェルゼンは。調べたんだ。少なくとも戦死の通知はまだ届いていない」
「・・・何を言っている・・・なんの話だ、いきなり・・・」
この二人の会話、志垣アンドレと田島オスカルが絶妙!!!
 
で、こんな安酒場で飲んでりゃ、絡まれるに決まってます。アンドレの「まあまあ、俺が代わりにもらうよ」の一言は原作にはなかったなーー。オスカル様、プッツンしちゃいます。っていうか、望んですらいたのかも。
 
「ほお。また今夜はえらく荒れているじゃないか、え?美しい近衛隊士くん」
で、でたー!(って化け物のように・・・)ロベスピエール。あれ?ちょっと、ってかかなり老けた??
アラスの町以来です。隣に控えているのはこちらも再登板のベルナール。ロザリーの母が轢き殺された時、お墓の前で職業とfull nameを名乗っているぐらいですからね、いつぞや必ず物語に絡んでくるとは原作を読んでいない皆様でもピンときていたことでしょう。
原作では「王妃の犬」呼ばわりしたのはベルナールだったが、アニメでは民衆が。
で、オスカル様、がっつんがっつんに暴れまくるわけですが、
ロベ「ベルナール君、君も真の新聞記者たらんとするなら、よく見ておきたまえ。貴族と聞いただけで爆発するこの民衆のエネルギーを」
ベルーー黙って頷く。只者ではないことを感じさせます。
 
で、で、肝心なのはその帰り道!!ここは原作では、気絶したオスカルを抱いてチューして、「星がきれいだ、このままお前を抱いて朝まで歩くぞ・・・」、オスカル様は目を閉じたまま、そっと涙を流しているーーーあの涙の意味は???って、もう心臓ばくばくの、悶絶シーンだったのに、あれだけで一週間は妄想にふけっていられたのに、アニメではそれはカット!!
まあーーー、お子様も見ている時間帯ですからねえ、・・・なんて言ったら37話はどーなるねんってことですが(笑)
今後、より原作とは別の人格設定になっていく二人、というアニばらの展開を考えれば、「そんなご褒美」をこの段階でアンドレにあげちゃいかん!って製作上の意図もあったのかも。
 
アントワネットが宝石商ベルメールの手紙を燃やしてしまったところで、・・・続く。