Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

アニばら第17話今めぐり逢いの時 À présent, le temps des rencontres

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英語版は「Now, the time of encounter」です。
誰と誰が巡り合いなのかと申しますと、当然ロザリーと宿敵・母を轢き殺したにっくき仇とのことなんですが、
ラストにはもう一つの「めぐり逢い」も、ドッキリカメラの如く用意されています。
 
冒頭、赤バラと白バラの咲き誇るお屋敷庭園で、ロザリーはオスカル様のお部屋にはどっちがいいかしら?と、この時手に摘もうとしたのはやはり無意識でも「白バラ」なんですよね。これは最終回までのお楽しみということで。
オスカル様とアンドレの朝のお散歩姿が麗しい。もう何年かあとには、こんな些細な日常のひとときさえ、この二人からは奪われてしまうのですから・・・。
 
歴史、文学、作法、一通り教えるのはそれだけでした?ロザリーがピアノを弾いているシーンも物語のどこかにあったと思うのですが、音楽、ダンス、剣、おおよそ平民とは縁のない授業科目をこれからのちもロザリーはこの屋敷で身につけて行ったんじゃないかと思います。
オスカル様、珍しくモノグローグ(独白部分)で「ただの下町生まれの娘とは思えない」と素晴らしい眼力に間違いはございません。
そして予想もドンピシャ、貴族の血を引くと告白したロザリーに「わかった、全力を出して調べてやろう」と、なんと情け深いお言葉。
 
7分55秒、ベルサイユ初詣での日。一段ときれいになったロザリー。
あんなに嫌っていたアントワネットを前に、いちいち女神だの聖母だの持ち出して形容しなくてもよろしい。あんたのオーバーな感動ぶり、20パーセントほどテンション下げてくれると、この子ももう少し生きやすくなるのではと思います。オスカル様を見習いましょう。
 
さていよいよ「巡り合いの時」ですが、ここで「悪〜いテーマ曲(タイトル知らず)が流れます。スカートの中に隠し持っていたのは、唯一彼女がパリの実家から持ってきたあの日のナイフでしょう。まかり間違っても、ジャルジェ家のナイフなんざ持ち出してないでしょうね、と釘を刺したくなります。
 
「まて、犬死したいのか?」ここで曲「麗しき人」が不似合いにも流れますが、一瞬で止まります。
「お待ちなさい、ポリニャック夫人。パリでどうなさったというのか」以降は、完全にオスカル様、前回言い込められた反撃に出ました。
完全理論武装です。ここはオスカル様の感情の高まりを押し殺した声に託す、声優さんの演技どころでもありますが、田島オスカル、やってくれました。特に「覚えておかれよ・・・・・死ぬ覚悟でここまで来たのだ」に至っては、これまでのロザリーに接するゆっくりとした平坦口調とは打って変わって、早口でのささやき声になります。うまいです。
 
舞踏会から帰って、お召替えしたロザリー、メインテーマ「変奏B・切ないバージョン」が流れるなか、なぜ止めたのかと号泣します。
オスカル様、「コーチと試合に負けた選手のスポ根ドラマ」入ります。
「わかるか、ロザリー」「どうしてもっと自分の人生を大切にしないのだ」「もうジャルジェ家の一員なのだ。お前を死なせたくはない。明日のことだけを考えて、精一杯生きるのだ・・・」おおおおおお・・・コーチっ・・・
廊下で貴族名簿を抱えて、入るタイミングをうかがってていたであろうアンドレは、さしずめマネージャーといったところでしょうか。
3人で早速貴族名簿を洗いにかかりますが、完徹したのはオスカル様だけです。
マネージャーのくせに、アンドレ・・・。
いろいろあって疲れたんだろう、とロザリーを起こそうとするアンドレを制するオスカル様、優しい気遣いがとても女性らしい。
こんな風にして、あなたもこれから先、そっとアンドレに見守られてゆくのですよ、と言って差し上げたい。
 
さて階段落ちは第1話からしてオスカル様の得意科目となっています。
原作ではオスカル様が自分で気づき、危険を回避するのですが、アニメではアンドレの方が先に気づいて「オスカルッ」と彼女をジャンピーングでかばい転げ落ちること12段以上。二人の体は3回転以上はしました。第1話では7段落ちですから、あの時よりダイナミックな演技を視聴者サービスしてくれています。アニメアンドレ、役回りがおいしすぎます。宮廷内とはいえ、私用ですから、こんな時にそばにいられないジェロ様、勝ち目はありませんよね・・・。
 
本日のクライマックス。王妃の深夜の呼び出し。行かないでと駄々をこねるロザリーに「わからない子だね」といいつつ目で諭すオスカル様。まだ先のことですが、後半、オスカル様はどんどん口数が少なくなっていき、目や表情で雄弁に語ります。こういう一コマも見逃せないツボです。
馬車の中では腕組みして目を閉じるオスカル様。舞踏会警備のときなどのおなじみスタイルですね。
さて族の前で「何者か?わたしをオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェと知っての待ち伏せか?」と、貴族らしく、族に対しても
full nameを名乗り、礼儀正しい啖呵の切り方、オスカル様。
現代生活で真似しようものなら「あいつ、何様だ?」ということになりますので、なかなか実戦機会のないセリフではありますが。
 
でた!「戦いのテーマ」(注>例のごとく、勝手に命名)
ロザリーを助けようとして、逆に左肩を背中側から刺されてしまうオスカル様。
 
おおおおおーーーー。こ、こんなときに表れたのはな、なんとあの北欧の貴公子ーーー
あまりの出来杉君の展開に、ああ、ドラマってほんと素晴らしい、と感じる17話のラストです。
これで18話を見ずに眠れるファンがどこにいましょうか。そのまま朝まで延々ビデオを見続けてしまった経験の持ち主は、全国にどれぐらいいるのだろう・・・