Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

アニばら第4話 バラと酒とたくらみと Rose, vin, intrigues et…

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英語版タイトルがありません。

デュバリー夫人との対立3話分のその2です。ほんと、ひっぱりすぎ・・・
 
ですが今回はラストに見所あり!そして今後、4の倍数(4話、8話、12話)は前半のハイライトとも言える特筆すべき回になりますので、
(あくまでオスカルさま主義の視点からですが)
どうぞご記憶に留めておかれるようお願い申し上げます。
 
このタイトル、いったいいつの時代のシャンソンの和訳なのだろうと思わざるを得ないくささですが、
なかなかどうして、この回の内容はタイトルまんま、というしかないです。
 
さあしょっぱなからおバカアントワネットのせいで、オスカルさまに大変な事態が降りかかっています。
お母様をアントワネットかデュバリーかに仕えるように、このオスカル様に選ばせよう、というわけです。
はい、オスカル様、煮えくりわたった腹がおさまりません。激情オスカルに対し、アンドレは壁にもたれて腕組みをしながら
「オスカル、落ち着けよ。この際長い目で見れば…」
なんてことを余裕かまして言ってます。どうやらオスカルが弟、アンドレがお兄さん的役割のようです。
そんなアンドレの忠告もはねつけ、ひたすら「Non!」を連発するオスカル様。嫌なものは嫌だときっぱり通告。
真面目一本、正義感の強い、若いオスカルの様子がよく描かれていると思います。
 
オーストリアの女帝マリアテレジアさん、われながらアホな第9女を嘆いておられますが、
彼女のセリフはことごとく、視聴者にアントワネットの無能ぶりがいかにその後の彼女自身、ひいてはフランス国をダメにしていくか、
全てはこいつの自業自得なのだということを、理解させる役割もあるようです。
それにしても、女傑と言われた政治的手腕で知られるマリアテレジアさんも、
9番目の子育てだけはうまくいかなかったようですね。
 
夜の噴水わきで物思いにふけるオスカル様。お屋敷シーンはこれまで昼か夕方だったので、完全なる庭園の夜シーンはちょっと新鮮味すら覚えます。彼女は何かにつけて野外がお好きな様子・・・。これは37話までお待ちください。
 
久しぶりだ、一汗ながさないか、と誘うアンドレ。こんな気の使い方も、まるでお兄さんじゃありませんか。
剣を交わしながら「お前が強情をはればはるだけ、迷惑は父上、母上どのに及ぶのだ」なんて諭すあたり、
精神的にリードしているのは明らかにアンドレで、こういうセリフは大人でないと出てこないと思いますよ。
両親がいないにもかかわらず、アンドレにはそうした屈折した影はありません。むしろ、ばあやに愛情を持って育てられ、下僕といえどジャルジェ家の一員として迎えられ、精神的には同い年ぐらいの坊やたちよりよっぱど強く、忍耐深く、そして大人だったのだと思います。
一見、楽天的に見える彼の振る舞い、言動も、大局を見通してのことであり、目の前の任務や出来事に100パーセント全力でのめっていく(ある意味余裕のない)このころの激情型オスカルにはない落ち着きと成熟が感じられます。
あれ〜、アンドレ、結構いい男じゃないですか。
 
メルシー伯初出演のあと、デュバリー、さらに八つ当たり癖がエスカレートしております。
カウニッツ大臣からの訓令も、アントワネットには馬耳東風。このあたりの進行はほんとうに引っ張りすぎで、
ビデオ早送りしても全く構わないところです。
今回の大事件はまたも亜の大公、オルレアンがデュバリーに毒入りワインを差し入れするところから。
 
アンドレの「ぶどう酒をもっていかれた!」で全てを察し「しまった!」と駆け出すオスカル、さすがに頭の回転が早いといえましょう。
 
この回で見るべきは19分からの展開です。ほぼ原作通りの成り行きとなっています。
21分でオスカル様登場!「こんな見え透いた芝居が見破られないとでもお思いか、デュバリー夫人!!」のオスカルの声が
すばらしい!!冷たいのに心の奥深くで熱く煮えたぎっている、オスカルの声そのものなんです。
もうビデオを留めて、19分から何度も見返した一押しのシーンでございます。
割れたワイングラスをガラス窓に投げつけ、風を入れることにより、美しい髪をなびかせる演出も忘れないオスカル様。完璧です。
21分36秒、オスカル様が剣を抜くとともに、この名曲、初登場でございます!!
その名も THE 「優しさのおくりもの」(だった気が・・・)
 
「どのような女であれ、国王陛下が愛されたお方、今宵のことは決して口外しないゆえ、安心されるがよい」
剣をまっすぐにデュバリーに突きつけて
「だが覚えておかれよ。このオスカルがそばにある限り、二度とアントワネット様と母上を陥れることはさせない」
 
もう迫力120パーセントのオスカル様に、デュバリーさん、心底ビビってます。
音楽の高まりとともに、床に崩れ落ちるデュバリー。早くも助演女優賞候補者のリスト入りかと思われます。
「参りましょう、母上」オスカル様の声は少し優しいトーンになります。
 
ラストの「♪じゃじゃじゃんっ!」(音楽)は、オスカル様のお顔のアップで締めくくられますが、描きがちょっとあまい気がします。
むしろ、その少し前の、画面右側に部屋を出ていくオスカルとお母様、左側に床で悔しがるデュバリーを対比させた構図、これは見事。
 
さてこの曲・・・37話のラストでも、おもいっきり身震いさせてくれます。