Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

アニばら第2話  舞え! オーストリアの蝶 Vole, papillon Autrichien

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英語版タイトルは「Fly.An austrian butterfly」です。

一言で言うと、アントワネット輿入れにまつわるオスカル様の冒険活劇、といったところです。
第1話の心理描写の精密さに比べて、この回ではほとんど特筆すべきところは見当たりません。
この「替え玉作戦」もアニメオリジナルなので、物語の進行をただ目で追い、あとはアントワネットのアホさ加減に呆れるための回となっております。
 
お屋敷の窓際に佇む、白い軍服を身につけたオスカル様が凛々しくお立ちあそばすシーンから始まります。
1770年4月、オスカル様14歳の春。アントワネットのお輿入れに、「近衛隊としての初仕事だ」と決意も新たに、輝かしいばかりのお姿です。
そこへきて、いったいジャルジェ将軍、何を言い出すんでしょう。軍服を着ろと昨日までわめいていたのが
「ドレスをきて身代わりになれ」ですと?ちょっと。。。道義が通っていないじゃないですか。
ジェルジェ父よ、物語早々に、あんたには失望したよ。
しかし我らがオスカル様、視聴者の気持ちを代弁するかのごとく、潔くドレスを放り投げ、父に向かって「軍服をつけた以上、この剣にかけて使命を果たします」と正面切って言ってのけます。やったあ!あったりまえです。こういう若き日のオスカルの清々しさ、みていて気持ち良いです。
 
近衛隊はオスカル様を先頭に、アンドレとジェローデルを率いて、ライン川へ進みます。
 
ウイーンでは・・・アントワネット初登場。声も高く、思いっきり子供ナイズされています。
まあアニメですから、これぐらいじゃないとやってらんないのかもしれません。そして脳みそのなさがありありと露呈されまくります。
 
画面にはこちらが恥ずかしくなるほどの薔薇が咲き誇り・・・なんでライン川に薔薇が浮いてるねん(正しくは背景に薔薇が描かれていたわけですが)、とツッコミを入れたのはわたしだけではないでしょう。あの時代のアニメって、こんな感じだったんでしょうか?
 
悪のオルレアン公登場。今回の事件の黒幕ですが、その動機が非常にわかりやすく、お子様向けに解説されます。王座が欲しいわけね。
どの国にも、どの時代にも、そしてどの物語でもーーこういう奴っているもんです。そしてその策略がうまくいく試しがありません。
(と、相場が決まっています)
 
「とかく女って奴は・・・」ミスタープレイボーイ(死語)、キザ男くんの異名をとるジェロ様があのスイートな高めの声でつぶやきます。
貴族でありながら、どこか彼も世をあざわらっているようなところがありまして、1話であれだけ世間様をさわがせたのだから、準主役ぐらいには張って欲しいと思うその後、どうやら期待に応えてくれています。
オスカルさまに命令されて、伝令に走ります。彼女の実力を認めただけあって、ジェロは意外にも、従順な部下となっているようです。アンドレとの男2人のツーショットも悪くないですね。
 
さてオスカルさま「まったくなんて女だ!こんな土壇場になって」とアントワネットへのお怒りはごもっとも。
オスカル様、これからもその調子でつっこんでくれていたら、アントワネットだってあんな馬鹿にはならなかったでしょうに・・・
それとアンドレ、「お前だって軍服を云々・・・」言っていますが、それとこれとは別でしょう!!
一緒にしないでください、ただのお子ちゃまとこのオスカル様を!!
 
洞窟へ入っていくアントワネット。自分の行動の責任は自分で取りましょう。
14分、オスカル様、ジャンピーング&チョーップで姫を助けに参ります。
「近衛隊長、オスカル」と珍しく苗字は省略しての自己紹介と相成りました。基本この方、いつもfull nameですが。
この時ばかりは2.3秒すら、無駄にする時間はないと踏んだのでしょう。
 
さあ、ここから「アニメ三銃士」のみなさんも度肝を抜く剣のたたかいシーンが始まります。
ただ一人、観客状態の「勘違い姫」を除いては・・・はい、見どころであります。暗闇の洞窟のなか、何者かわからぬ黒い敵複数を相手に、
たったひとりで切り抜けるオスカル。白い軍服が一層映えます。彼女はものすごい剣の使い手であることがわかります。
馬に乗って、一気に2人斬りもご披露。
いったい敵が何人だったかよくわかりませんが、それにしてもこんだけ「使えない」連中ばかりを集めたオルレアン公の手腕もたかが知れています。もう少しましなの選びなさいよ。
場違いなアントワネットの黄色い声「素敵よーオスカルー」が、ああ、こいつは手に負えないアホであり、先が思いやられるわ、というのを早くも視聴者に感じさせてくれます。
 
逃げる時は茶色い馬にアントワネットを乗せて走っていますが、これは敵方の馬でしょうな。
と、彼女の白い愛馬はどこへ・・・???
 
逃げるニセアントワネットを追うのがオスカルひとりというのもどうかと思いますが、
大急ぎで先回りしてきたであろうオルレアン公、その場で成敗してしまいます。
オスカルは「無抵抗だった」とオルレアンに抗議するのですが、そんな一言からも、彼女の剣に対する信念を感じます。
つまり、武人として生きるからには、命を粗末にしてはならないということを、すでに思想として14歳の彼女は持っていたにちがいありません。
なんてやつだ、オスカル・・・っと、このセリフを聞くことができるのは、まだもう少し先の回。その彼が、アントワネットのお輿入れを崖の上から眺めています。そう、彼の名こそフェルゼン。
 
運命に向かって…退廃と陰謀がうずまくベルサイユ宮殿に向かって、行列は厳かに、静かに進んで行きます。
バックの夕日が、馬車にお供するオスカル様のご立派な晴れ姿を照らしております・・・。