Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

ジョゼ・モンタヴォ「Y olé」シャイヨー宮

Y Olé ! de José Montalvoパリ・トロカデロの国立シャイヨー劇場にてジョゼ・モンタヴォの新作「Y olé」が初日を迎えた。7月3日まで。

Y Olé ! | Théâtre National de Chaillot

 世界中の注目を集めている奇才モンタルヴォ。昨年は、彼がダンス・ディレクターを務めるパリ国立シャイヨー劇場制作の『トロカデロのドンキホーテ』で話題を独占した。欧州中心に120回上演され、日本公演も行われたことは記憶に新しい。

 CGを駆使した映像とバレエの融合、さらにコンテンポラリーダンス、ヒップホップなど異なるスタイルのダンスを融合させ、斬新かつポップな世界観を生み出した。パリの洗練とユーモアに富んだ、独自の刺激を味わわせてくれる。

 現代と古典のミックス加減と、一人ひとりの異なる身体性を存分に生かした舞台づくりは何度見てもさすが。彼によると現代フランスのダンスの傾向として、アメリカ化していくモダンな方向と、ノンダンスとでも呼ぶしかないラジカルな方向があるという。彼の場合は空間とジェスチャーの共鳴を確信犯的に呼び起こす、後者であることを感じる。映像を使うのは、より身体を強烈に、情熱的に補完するため。技術の発達が人を閉じ込めるのではなく開放に向かわせるということがどういうことか、この舞台を見れば答えが明らかになる。

José Montalvo(ジョゼ・」モンタルヴォ)1954年スペインバレンシア生まれ。フランスの振付家、ビデオグラファー、デザイナー。2000年からシャイヨー宮ディレクター。

 両親が避難したフランスで育ち、カロリン・カールソン、ジェロームアンドリュース、カニングハムなどに師事。1996年ごろからアフリカ音楽やカポエイラ、ラップなどミックスさせた大規模作品で成功。オリヴィエ賞など多数受賞。