Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

ダンスが弱者に対して出来ること その1

 

ダンスから帰って21時。今きれいな夕焼けが寮の部屋から見える。

ニューヨークの超有名、世界一のダンサーが集うブロードウエイダンスセンター、その名もBDC。

Broadway Dance Center-New York City Official Web Site

ブロードウェイがあり、ミュージカルの最高峰。 ダンススクールといえばBDCを指すほど、世界各国からプロのダンサーを目指しトップレベルから初心者まで、誰でも学ぶことができる。

私は去年の夏からメインブログのほうで『ダンスに何が出来るかーーダンサーの社会貢献』というシリーズ記事を書いていたのだが、今回はその続編になるかもしれない。

BDCに私に好きな2人のダンス教師がいる。二人とも、同じ「ヒップホップ・ストリート系学部」の女性の先生なんだけれど、一人はLuam Faculty Headshotラム先生。この人はヒップホップ学部の顔。米国の振付家としても超有名・・忙しい身なのでけっこう休講になってることが多い。テレビや広告、特に歌手の舞台振り付けが多彩。この人は凄く多様性がある。どこを切ってもラムテイスト、というのではなくて、仕事先の相手の魅力を一番引き出す振り付けが出来る人。さすがプロだ。

Luamworld.com | Official Site | Home ラム先生のHP

 彼女の経歴もすごい。ブリちゃん(ブリトニースピアーズ、リアーナ、アリシアキーズなどそうそうたるアーティストの振り付けからテレビのXファクターやアメリカンアイドルなど、もう彼女の名はダンサーの間では、殆どカルト的教祖。タイム誌の最もスタイリッシュなニューヨーカーに選ばれたりしてて、人気は留まるところを知らない。

 彼女が踊り始めたのは意外にもとても遅い。NYに渡る前、ペンシルベニア大学でアフリカンリズムダンスカンパニーというところでジャンゴなんかにあわせて踊り始めたと公式プロフィールに書かれている。ビックリ。大学での専攻は、ダブルディグリーで行動生態学とアフリカ系アメリカ人における心理学。2000年ごろから働きながら、ジャズ、ヒップホップなどあらゆるスタイルのダンスをBDCで学んだ。転機は突然やってきた。2002年にフルタイムでダンスの職を得ちゃう。つまりこの2年間の彼女の情熱が認められたわけ。働きながらダンスを追い続けるという。朝から晩まで踊ってりゃいいダンス留学生横目に見ながら、夜のクラスに通って、仕事でも成果を残して、彼女の人格、頑張り、全てが評価されたんだと思う。アメリカってすごい国だ。誰にでもチャンスがある、実力さえあれば。

 ラムがその後の全米トップに上り詰めるまでの躍進は説明するまでもないんだけど、(ある意味シンデレラストーリーといえるかも)私が個人的に、もっと凄いなあ、と思ったのは、彼女の目標達成位置がどこにあるかってこと。

 つまり、ダンスを通じて「弱い人たちにエンパワーメント(力を与える)きっかけをつくりたい」って言ってる。そのことが彼女の踊る、教える、理由。Luam encourages others to pursue their dreams with determination, humility, and hope in the face of difficult life decisions and choices. 

つまりラムは、夢を持ってはいても、例えば意思決定や選択が困難な生活状況に直面している人々へ(ダンスを通じて)力を与える、としている。

 具体的に、じゃあどういうことかとおもって調べてみたんだけど、彼女、

 

www.wildchildnation.com

ワイルドチャイルドネイション、という団体を立ち上げていて、詳細は省きますが、ようはスポーツ選手だのアーティスト援助のための、製品販売、ネット戦略を行っているらしいのです。彼女は衣料品でブランド作っているらしい。

BDC自体、NYでいろんなダンス・アーティスト・ボランティア活動の先陣きってやってるわけなんだけど、彼女の趣旨は、要約するとこういうことになるみたい。

When you have a passion, there is no choice but to follow it, fight for it. Make it your life’s work... because when you love what you do, you live in your destiny.”

あなたが情熱をもっているのなら、それに従いなさい。戦いなさい。

それがあなたのライフワーク・・・・・あなたは自らのしていることを愛するとき、

まさに、自らの「使命」のなかに居るんだから!!

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 踊る才能と踊りを見る才能、また書く才能ともなれば全くの別物だ。

 正しいことをしている人を見つけ、それを万人に分かる言葉で、公共の媒体で伝えなければならない。それがジャーナリストの使命だし、私はジャーナリストだ。言葉を使って、社会を見る人間だ。文章のプロフェッショナルだ。

 3000部読まれる記事を書いていた日もあった。そんな私は今、僅か数人が目を通す(かも)しれないーー個人の呟きにしかすぎないブログという名の日記を公開している。単なる自己満足、自己治癒、勝手にやってくれ、というハナシだ。ブログで社会は動かせない。弱い人は助けられないのだ。私が誰にも助けてもらえなかったように。誰にも力を与えられなかったように。

 いいかげん誇りを取り戻さないか、じぶん。どうして自分よりバカな人間に使われ、エネルギーも才能も時間も、生きてきた37年全て踏みにじって、小さく泣いているのだ。ものを食べないことが自分にとって最も心地いい状態なのに、どうして飲食に関わる業界で、最低賃金でおこぼれに預かっているのだ。助けを待ったって誰も助けてくれない。今持っている自分の能力を、有効に使え。社会のために使え。

 お金にならなくてもいいから、使いたいんだ。私の能力を。それこそが、私が生きたといえる証になる。いきるってそういうことじゃないのか?自分の持てる力や特殊な能力をどういうふうにしたら社会に繋げられるか、ということじゃないのか?

 私は私を信じているから、逆に言えばそれ以外のものは信じないから、だから戦うし、負けないし。