Chose de parler de la danse ダンスについて語ること

Autoportrait de l'auteur en danse :パリ、ダンス、言葉の敷石を踏みしめて

<Des bonbons ou un mauvais sort !>パリでハロウィーン

 Aujourd'hui, c'est la fête d'Halloween!

ハロウィーン。ダンススタジオも派手に装飾を施している。特別プログラムもあり、仮装して踊るらしい。若い世代は『お祭り騒ぎ』できる口実があればいいのだ。

 

 疲労感。外はよく晴れた青空。目覚めたら、飛行機雲が横切って行った。いつも思う。パリを覆うあの厚い雲の上には、いつだって真っ青な吸い込まれそうな大気層が広がっているんだと。ほんとうに、なんてきれいな10月の最後の一日。真っ黄色な木々の葉が、陽に照らされて黄金に見える。

 昨夜のレッスンーーまだ今朝も身体がキツイ。振りは大したこともなかったし、2時間半と言っても途中で30分のストレッチと筋トレが入ったから実質集中して踊っていたのは1時間ずつのはずだったんだけど。

 教師の斜め後方右横を取ることができたからベストポジションだったけど、両端に踊れない人たちが来て、彼女ら自身はそのことに全く気づいていない。

 憧れのない場所で踊ることが、キツイ。出てもお手本になるダンサーがいるはずもなく、周りは素人、でも長年来ているからレギュラー。実力制とほど遠く。楽しければそれでいい、客にそれを提供する場所だし、教師はその仕事をしているだけだし。「向上心」みたいなもの、持ってくる方が悪い。

 パリにはホンキで踊れる場所ない。今はまだ、周囲をみないようにして、教師だけと向かい合って、一秒も無駄にしないよう食らいついて吸収してやろう、とまだ思えるけれど――いつまで続くか。そんな風に頑張ったところで、誤ったエネルギーの使い方のような気が。今こうしている間にも、NYでは世界のトップを目指すダンサーたちが、汗を流しているというのに。

 嬉しかったことは、ストレッチの時教師がお手本で自分を使ってくれたこと。センター、中央に居たからだけれど、足をクロスさせたり、各種ストレッチの動きを私を使って色々動かしてみんなに指示した。

 ストレッチのときだけじゃなく、いつか振りの段階で頼ってもらえるよう、せめてダンス用語を覚えなくては。身体の各部やムーブメント、英語でなら分かるのに、フランス語ではまだ厳しい。

 帰り際、merciって言ったら「merci a venu」(今日は来てくれてありがとう)って。こうして一つずつでも、会話のキャッチボールが増えていけば。